退廃姉妹 文春文庫

島田雅彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167462031
ISBN 10 : 4167462036
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
追加情報
:
16cm,358p

内容詳細

1945年、東京。戦争で二人きりになった美人姉妹の有希子と久美子。生きるため、家を守るため彼女たちが選んだのは、家を進駐軍の慰安所にすることだった!「これからは私たちがアメリカ人の心を占領するのです」。破天荒な“戦後”を描いてラストまで全力疾走する、著者会心の大型ロマン。伊藤整文学賞受賞。

【著者紹介】
島田雅彦 : 1961年東京生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。大学在学中に『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー。84年、『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、92年、『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年、本作で伊藤整文学賞、08年、『カオスの娘 シャーマン探偵ナルコ』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    この題材を女性作家が真正面から書いたら、どうなっていたかという(下世話じゃない)興味はある。

  • shizuka さん

    なんだかんだあって、自宅を米兵の慰安所にすることになった姉妹。そこにいるのは先輩女郎のお春と姉妹の父親と懇ろになりながらも、慰安施設に売り飛ばされた祥子の計4人。湿っぽくなりがちな話、だけど全然湿っぽくない!寧ろ爽やか。「日本は占領されたけど、米兵の心を占領してやるんです」の心意気。かっこいいね。全てのパンパンがそうだったとは思わないけど、こうやってなにくそ〜と生き抜いた女性がいてもおかしくない、そう感じさせるこの視点。またひとつ賢くなりました。で、エピローグ。惑わされたのは私だけじゃない、と信じたい。

  • も さん

    戦後間もなく父の逮捕によりたったふたり残された姉妹。生きるために選んだ道は、自宅を慰安所にすることだった。慎重で一途な姉、有希子と好奇心旺盛な妹、久美子。対照的な姉妹だけれど、いつでもしっかり繋がっている。急に語り手が変わったり、文体が変わったり、不思議な作りではあったけど、最後までハラハラしながら読めました。

  • こばまり さん

    激動の時代の様々な苦悩が描かれているはずなのに、あまりにもサクサクトントン読めてしまい不気味な読後感。明治から大正に掛けての小説の人物描写に似ている。一方で「開局◯周年記念特番」と冠した地上波の大型ドラマも彷彿とさせる。狙ってのことか。

  • ふみ さん

    肉体の門を思いつつ←読んでないけど。なんて 血肉の通わない話なんだ!? 軽く酩酊して読了しましたが、ここには生きている人間が一人もいない。にも関わらず なんなの?この世の空気感は? 作者のロマンチストぶりと政治的立ち位置が気になる。

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人物・団体紹介

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島田雅彦

1961年、東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒。’83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』を発表し注目される。’84年『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞、’92年『彼岸先生』で泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で伊藤整文学賞、’16年『虚人の星』で毎日出版文化賞、’20年『君が異端だった

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