「オウム」は再び現れる 中公新書ラクレ

島田裕巳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784121506405
ISBN 10 : 4121506405
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
追加情報
:
222p;18

内容詳細

麻原彰晃らオウム真理教の幹部13人の死刑が執行された。未曽有の大事件から我々は何を学ぶべきなのか。自身の評論活動から、一時「オウムシンパ」との批判を受け、以来、オウム事件の解明に取り組んできた筆者が、いまこそ事件の教訓を問う。信念なき「普通の人」たちが凶悪犯罪を起こしたのはなぜか。それは、オウムが日本組織に特有な奇妙な構造を持っていたからだ。日本組織の特殊さを理解せずにオウム事件は終わらない。

目次 : 序章 死刑に処せられた教祖/ 第1章 オウム真理教の出現/ 第2章 崩壊する世界と終末論―1999年の呪縛/ 第3章 ハイブリッドなネオ仏教―オウムとはどういう宗教なのか/ 第4章 グルと弟子―マハー・ムドラーとは何か/ 第5章 秘密と暴力―組織犯罪がテロリズムを呼び込む/ 第6章 武装化とサリン/ 第7章 「オウム」は再び現れる

【著者紹介】
島田裕巳 : 1953年東京都生まれ。宗教学者、作家。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。放送教育開発センター助教授、日本女子大学教授、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員を歴任。自身の評論活動から一時「オウムシンパ」との批判を受け、以後オウム事件の解明に取り組んできた。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hatayan さん

    平成初期に起きたオウム事件の背景を宗教学者が解説。 教祖の麻原の本心を信者は知るすべもなく、熱心な信者ほど教祖の心を察するべく修行に励む。これを「忖度」の慣行に重ねます。 刺殺された教団No2の村井秀夫は兵器の開発で失敗続き。毒ガスの開発を成功させた土屋正実の存在が大きかったとします。 自分の属している組織がおかしな方向に向かっていると感じたとき、そこでどのように振る舞うべきか。事件に絡んだオウム信者と同じ立場に置かれたとき、指示をを決然と断れたのか。自分に重ねると、簡単に答えは出そうにありません。

  • テツ さん

    カルトにハマり汚らしい太ったオッサンを崇め、噴飯物な動機から生まれた破壊活動(大量殺人)へと突き進んでいったオウム真理教による犯罪の実行犯たち。拠り所がなく自らの幸福の形も生きる目的も不確かな人間が仲間を得たのならその群れの中がどれだけアホ臭かろうが狂っていこうが盲信し続けてしまうんだろう。誰にも委ねることをせず自分の頭で考え続けることの尊さと、他人から与えられた価値観に中指を立てて自分だけの物差しを創り続けていくことの大切さを大人が態度で示すことだけが若者がカルトにハマらない世界を構築する手段だと思う。

  • pia さん

    みんな「こうすれば幸せになれる」という答えが欲しかったのかもしれない。階級制度なんて、ほんと上手く出来ている。自分のレベルを上げる為なら、苦しい思いをする事も辞さないって事か。自分で悩んで、苦しんで考える事をやめてしまったのだろう。だから「指示を断る」という選択肢がそもそも無いのだ。だって考えてないんだから。本文内にもあるけど、普通テロを起こすような集団って目的が外にありそうなのに(政治とか革命とか)この人達はそうじゃない。それを不思議に思うと同時に、どっかに流れを変える術は無かったのかなぁと思う。

  • 読書熊 さん

    網羅的、時系列でオウム事件の経過を追える本。時代背景と教団の性質がマッチング来た時に、テロも可能になる過激組織が形成されたんだと理解しました。

  • 大熊真春(OKUMA Masaharu) さん

    景気が良くなったらまたオウムみたいのは出てくるかもよ。でも対策は「自分の属している集団がおかしくなっていないか気を付ける」ことなんだな。後継団体の監視が全くの無駄とまでは思わないがあんまし効果はないよね。どこから出てくるかわかんないもん。で、カルト「宗教」がやばいっつーより、会社や学校や国家やなんかみんな危険よ。

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