読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

• ヒロユキ さん

  読了日：2013/04/11

  島田荘司さんらしい大技なトリック。そのロシア軍艦の謎もあくまでオマケであり、真の姿は歴史ロマンか。歴史検証として想像や仮説のひとつでしかないのかもしれないけど、これが真実かもしれないと空想するのもロマンがあっていいじゃない。

• マッちゃま さん

  読了日：2018/03/14

  ベテランらしい安心安定のシッカリしたミステリを読みたいと思い、久しぶり島田氏の作品を手に取りました。コレは期待に応えるドコロか、大きく上回る上質なミステリでした。大正時代の芦ノ湖に浮かぶロシアの軍艦…そんな在り得ない写真から導き出される、これまた在り得ない様な隠されていた歴史上の物語が浮かび上がる。これは夢か？そんな風に思いながらも頁をめくる手が止まらなくなりました。ラストは、その後に起こる展開を想像し胸が切なくなりました。氏の作品はまだまだ未読も多いんで、こりゃまたポチポチ読んで行かねばなりませんね。

• Tetchy さん

  読了日：2009/10/17

  今回は今まで冒頭で延々と語られていた事件に纏わるエピソードを作品の後半に持ってきたスタイルで、御手洗シリーズの源流であるドイルのホームズシリーズの構成を想起させた。今回の謎は見え見えであると云ってもいい。つまり主題はこのロシア幽霊軍艦の謎を解き明かすことよりも島田が21世紀本格として提唱している脳の秘密と本格の融合についての実践にある。そして島田のロマンティストぶりも健在。でもこのまま行けば知識ではなく知恵で解き明かす知的ゲームとしての本格が専門的な知識も動員しないと解けなくなるのは寂しい感じがした。

• やっちゃん さん

  読了日：2022/12/15

  今作も良かった。。御手洗くんが優秀すぎて中盤で謎は解けちゃうし空かける飛空艇とはあまりにぶっ飛んでる。（FFかよ）それでも世界史好きにはたまらないロマン溢れる展開だった。

• リー・チャン さん

  読了日：2021/12/03

  ★★★★☆ ロシア革命によって崩壊したロマノフ王朝の皇女、アナスタシア。彼女の生存を巡りいくつもの伝説が語られてきたが、本作は彼女が辿ったであろう軌跡をフィクションを交えて追った歴史ミステリーである。 DNA鑑定の結果、アンダーソンさんはロマノフ王朝とは無関係であることが証明されたみたいだけれど、その鑑定結果をすり替えた者がいる…など陰謀説を考え出せばキリがない。真実は「神のみぞ知る」だけれど、歴史の波に揉まれながらも必死で生きた彼女が幸せになる、そんな世界線がどこかにあってほしいと願わずにはいられない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

• 本日予約開始の文庫一覧（2025年11月6日） 文庫のご予約はこのページをチェック！ |22時間前
  
• 板垣李光人 初の絵本『ボクのいろ』2025年11月6日発売 俳優・アーティストとして活躍中の板垣李光人、初の絵本。真っ白な生き物のヌルが、さまざまな出会いを経て自分の色を探す物... |2日前
  
• ハン・ガン『光と糸』2025年12月23日発売 2024年ノーベル文学賞受賞後に韓国で刊行された初の単行本。命と光をめぐる祈りのメッセージ。 |2025年09月29日 (月)　00:00
  
• 江戸川乱歩からモキュメンタリーまで『日本ホラー小説史』2025年11月... 70年代のオカルトブーム、80年代のホラー映画ブームと共鳴しつつ広がった日本のホラー小説。戦後の江戸川乱歩の影響から... |2025年09月29日 (月)　00:00
  
• 成瀬シリーズ完結！『成瀬は都を駆け抜ける』2025年12月1日発売予定 膳所高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。千年の都を舞台に、ますます個性豊かな面々が成瀬あかり史に名を刻む中... |2025年09月13日 (土)　00:00
  
• 映画『火喰鳥を、喰う』原作・関連本まとめ 水上恒司、山下美月、宮舘涼太（Snow Man）出演で2025年10月3日に公開される映画『火喰鳥を、喰う』。原作・... |2025年09月03日 (水)　00:00