ヒト、犬に会う 言葉と論理の始原へ 講談社選書メチエ

島泰三

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065166444
ISBN 10 : 4065166446
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
島泰三 ,  
追加情報
:
272p;19

内容詳細

人間は自分たちだけで文明への階梯を上がって来たのではない。一万五〇〇〇年前、東南アジアの川辺での犬との共生の始まり。ニッチを見出す途上にあったお互いの視線の重なりが、弱点を補完し合い、交流を促し、文明と心の誕生を準備した。オオカミは人間を振りかえらないが、犬は振りかえる。人間は幻想や感情で判断するが、犬は論理的に判断する。犬は人の言葉を理解し、人の心を読み、人の窮地を救う―。人間と犬、運命共同体としての関係の特異性と起源を探る。

目次 : 序章 イノシシ猟の衝撃―二〇一一年二月二三日/ 第1章 犬への進化/ 第2章 イヌ、ヒトに会う/ 第3章 犬の力/ 第4章 「ことば」はどのように生まれたか/ 第5章 こんなことが信じられるか?

【著者紹介】
島泰三 : 1946年生まれ。東京大学理学部人類学教室卒業。日本野生生物研究センター主任研究員、ニホンザルの生息地保護管理調査団主任調査員などを経て、現在、日本アイアイ・ファンド代表。理学博士。アイアイの保護活動への貢献によりマダガスカル国第五等勲位「シュバリエ」を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • トムトム さん

    お猿さんの研究をしていて、最終的に犬のすごさを再確認する気持ち。分かる気がします。私も動物さんたちと過ごせば過ごすほど、家畜の犬や猫の人を信頼する感じに驚きます。かと思えば野生の動物でも、人間と信頼関係を築けたり。人間も人間以外の動物も、同じような物なのだなと思いました。

  • Fondsaule さん

    ★★★★☆ もともと別の生物だったミトコンドリアを細胞内に取り込んで、それなしには生きられなくなってしまったのと同じような関係に、人と犬とはあると。 本当か?と思って読んでいると、なるほどそうなのかも知れない と思わされるほど色々な事例を挙げて説明してくれる。

  • りー さん

    犬好き必読。犬の生物的進化〜人との関わりや、ものすごい能力までを感動とともに味わえます。中でも感動したのは、軍用犬のハンドラーさんが、言うことをきかない犬に怒鳴るのを止めた途端、指示を聞くようになった、というエピソード。「明晰で短く、つまり合理的な、そして相手を同等の生き物として尊重した言い方を選ばなくてはならないということである。」大切なのは、相手を尊重すること=コミュニケーションの基本は種を越えても同じだった。最終章、著者の飼い犬の死の場面は、自分の飼っていた犬と重なり泣きそうになりました。

  • はちめ さん

    魅力的なタイトルに惹かれて読んだが、やや無理のある仮説だと思う。一万数千年前にオオカミとヒトが出会って、オオカミは犬となりヒトは言葉を発見したというのはあまりにも苦しい。 全体的に犬の特殊能力を示すエピソード集と犬に関する雑学的な印象を受ける。著者の犬に対する並々ならぬ愛情は感じるが、学説としてはあまりにもゆるい。 ☆☆★

  • センケイ (線形) さん

    ジャケ買い本。仮説として、人類が犬との連携の中で共存し発展してきたのではないかというところが面白い。強いていえば、良くも悪くもエモを重視している感じがあり、専門書というよりはエンタメとして読んだほうがいい部分もありそうだ。その上で、個人的な心象としては、そういえば Civilization では太古の斥候は犬を連れて探索している描き方だったなぁというのを思い出し、原初の人間の暮らしや旅の情景を感じた点で、特に得るものが有った。

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