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小泉八雲先生の「怪談」蒐集記 角川文庫

峰守ひろかず

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041154601
ISBN 10 : 404115460X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

 明治29年(1896年)東京。市谷に妻子と暮らす帝大教授、ラフカディオ・ハーンこと小泉八雲のもとに、松江から上京してきた少女・好乃が現れ、女中として雇ってほしいと申し出る。不愛想ながら利発で怪異にも詳しい好乃のことを、八雲やその家族、下宿人である書生の己之吉らは気に入るが、実は好乃には誰にも明かせない秘密があった。八雲はそれを知った上で好乃を雇い入れるが‥‥。
 日本の原風景と怪異をこよなく愛する八雲は、急速に変わりゆく東京の風景や、怪異を迷信扱いする風潮に心を痛めていたが、近代化の進むこの町でも怪しい噂はまだ辛うじて生きていた。森の中の食人鬼、怨霊に夜毎誘われる音楽家、妖怪を使役する易者、幻影の美少年、そして雪女やのっぺらぼう‥‥。街でささやかれる数々の怪談を追う中で、八雲や好乃は、華やかな文明開化の陰を目撃し、失われていくものたちの声を聞くこととなる。
 怪談はなぜ生まれ、なぜ語られ続けるのか。好乃の真の目的とは何か。そして、小泉八雲はどうして「怪談」を書かなければならなかったのか――。激しい変動の時代を背景に、名著「怪談」成立の裏側を描く文豪×怪異×ミステリー。

【著者紹介】
峰守ひろかず : 第14回電撃小説大賞〈大賞〉を受賞し、『ほうかご百物語』にて2008年に電撃文庫よりデビュー。キャラクター同士の軽妙なセリフのやりとりと妖怪蘊蓄に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ぽろん

    小泉八雲って、学校で習ったなあ、懐かしいなあと手にとった。彼の元に女中にして欲しいと訪ねて来た少女。彼の怪談の話をモチーフに不思議な話が展開して、とても愉しかった。

  • Y.yamabuki

    帝大講師の小泉八雲は、女中の好乃と書生の巳之吉と共に怪事件を解決していく。架空の人物である二人の活躍、そして二人の関係も、もう一つの読みどころ。コラムとして各話ごと、原話と八雲のアレンジが対比がされているのも興味深い。

  • コニコ@共楽

    小泉八雲の『怪談』は大好き。八雲先生が登場し、次々と怪談事件を解決していくミステリータッチの小説。女中として雇われたいわくつきの好乃とのタッグを組んだ先生は、怪談話を集めながらの書きながら、妖怪たちの気持ちに寄り添っていく姿が描かれています。人間にも妖怪にも人情や意地があって、もちろん怖い気持ちもありますが、魅力的な話についどうなるか先を知りたくなります。八雲先生は、それぞれが語った言葉というものを大事にして、昔話をそそられるお話にアレンジしていったと思える小説でした。

  • よっしー

    面白かった。改めて「怪談」を読んでみたくなっちゃったな。巳之吉と好乃が微笑ましい。

  • anxiety

    一見怪異の仕業と見られる事象を、小泉八雲と出雲出身の女中・好乃のコンビが科学的に解き明かし、最後は人情噺で終わる短編集かな、という感じで読み始めた。読み心地は良いけどパンチが弱いかな、と思ったら…おいおいそう来るか、という設定。実際の八雲の代表的な怪談にも折に触れて言及され、1話ごとのコラムと合わせて勉強になった。八雲も好乃も、怪異ではなく近代化で忘れ去られゆく日本の習俗に思いを馳せている。存命中に八雲の怪談が評価されなかったという記載も含め、寂しいながらも暖かい読後感。取り敢えず好乃と己之吉に幸あれ。

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