Books

盧溝橋事件から日中戦争へ

岩谷將

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784130203142
ISBN 10 : 4130203142
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
岩谷將 ,  

Content Description

なぜ局地紛争は全面戦争となったのか。1937(昭和12)年7月7日、偶発的に起きた発砲事件から、上海、南京での戦闘を経て、長期全面戦争となっていく過程をあらゆる史料を渉猟し、戦争の本質に迫る。

目次 : 第1章 北平(七月七日の発砲事件/ 北平における交渉/ 第二九軍の動向 ほか)/ 第2章 上海(諸外国による調停の試み/ 中国による諸外国への働きかけ/ 蒋介石の応戦決意/ 蒋介石と各国大使との会談/ 中ソ交渉/ 日本側における和平への努力/ 上海における中国の抗戦準備/ 上海における外交交渉/ 南京における外交交渉/ 蒋介石による各国大使の招請/ 蒋介石の速戦即決論/ 上海戦の誤算/ 上海から南京へ)/ 第3章 南京(上海戦と第三国調停/ 九ヵ国条約会議/ ドイツ調停案の再検討/ 英米の動向/ ソ連の動向/ 南京陥落と日本側の対応/ パナイ号事件と中国側の対応/ トラウトマンの再調停/ アメリカ仲介への期待/ 中国側回答案/ 日本側の内紛と近衛声明の発出)

【著者紹介】
岩谷將 : 1976年大阪府生まれ。北海道大学大学院公共政策学連携研究部教授。専門は中国政治史、博士(法学)。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。防衛省防衛研究所教官、同主任研究官、北海道大学大学院法学研究科教授を経て現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • MUNEKAZ

    北京郊外で起きた小競り合いがなぜ全面戦争へと至ったのか。日中双方の史料を紐解きながら、北平→上海→南京と局地戦が泥沼の持久戦へと入り込む様子を描いている。とにかく日中共に最前線では相互不信が際立っており、万が一に備えて軍を増強したことによって万が一を呼び込んでしまうという悪循環が続く。また中国側も出先の軍隊を統御できておらず、蒋介石も第三国の介入への期待もあって、戦闘を長引かせ和平へのタイミングを逸してしまう。お互いに予期しないが、同時に必然的にそうなったとも言える戦争のエスカレーションがよくわかる。

  • masabi

    【概要】盧溝橋事件から国民政府を対手とせず声明による和平交渉の打ち切りまで、関係者の動きをつぶさに見る。【感想】盧溝橋事件そのものは従来の小競合いと変わらない小規模なものだったが、沈静化するたびに再度事件が起きてはエスカレートしていき、相互不信が高まった。日中双方とも短期の局地戦に留まると予想していたものの全面戦争に突入する。意外だったのは蒋介石も速戦即決からの第三国の調停による和平を期待していた点で、長期持久戦はそれ以外の選択肢が失われた結果だという。戦略が政略に引きずられるのは日中ともに同じだった。

  • takao

    ふむ

  • teitowoaruku

    長期戦になれば不利と分かっていながら、なぜ泥沼の日中戦争に入り込んでいったかがよく分かった。最初強硬で、戦線を拡大していった軍部が、宣伝と戦勝に煽られた世論を受けた政府に引きずられて勝利の見込みが少ない戦争に引きずり込まれていくという奇妙な流れを理解することができた。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items