岡田暁生

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プロフィール

1960年、京都市生まれ。音楽学者。大阪大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。京都大学人文科学研究所教授。『オペラの運命』でサントリー学芸賞、『ピアニストになりたい!』で芸術選奨文部科学大臣新人賞、『音楽の聴き方』で吉田秀和賞、『音楽の危機』で小林秀雄賞受賞
ごまかさないクラシック音楽 新潮選書』より

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商品ユーザーレビュー

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  •  意外にリヒャルト・シュトラウスについて書かれた本...

    投稿日:2021/04/09

     意外にリヒャルト・シュトラウスについて書かれた本は少ないです。最後のドイツ保守本流の作曲家として、いわゆる「後期ロマン派」に属する交響詩やオペラを数多く残し、交響詩や「ばらの騎士」などのオペラはヨーロッパでは定番中の定番で演奏頻度も非常に多いですが、その生涯や生き様が体系的に書かれたものはほとんどありません。その意味で、この岡田暁生氏の著作は貴重です。  リヒャルト・シュトラウスは、前半生の19世紀中にほとんどの交響詩や管弦楽曲を書き終え、後半生の20世紀になってからはもっぱらオペラを作曲しました。  そして、晩年にはナチスから「帝国音楽院総裁」にまつりあげられ、1940年には日本の「皇紀2600年奉祝曲」まで作曲しています(この曲、ほとんど演奏も録音もされません)。第2次大戦後の1949年まで生きていて、最後まで作曲を続けていました。絶筆の「4つの最後の歌」なんて実に感動的です。  いわゆる「職人的芸術家肌」の政治音痴だったのですね。  そんな人間・人生を知ることで、ほんの少し音楽が深く味わえるかもしれません。  「西洋音楽史〜「クラシック」の黄昏」(中公新書)などの優れた著作の多い岡田氏のそもそもの研究対象がリヒャルト・シュトラウスだったということからも、充実した内容になっています。

    Tan2 さん

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  •  岡田暁生さんが一般向けの新書本として書いた「目か...

    投稿日:2021/04/23

     岡田暁生さんが一般向けの新書本として書いた「目から鱗が落ちる」本の中の1冊。よくある「作品史としてのオペラ史」ではなく、いわゆる「プロトタイプとしてのオペラ」つまり「豪華絢爛、上流社会の紳士淑女、社交界、天井桟敷の通たち」といった「ヨーロッパ社会における場・空間としてのオペラ」の形成の歴史とその末路を追った意欲作である。  日本では、オペラは敷居が高く、クラシック音楽の中でもとりわけ「難しい」と考えられ、コアな「通」を除くとファンの数はそれほど多くない。上演機会が少ない、仮に上演があってもチケットが非常に高いということもある。ただ、それ以上に、タキシードやイヴニングドレスなどの正装に身を包んだ「上流社会」の雰囲気や、ワーグナーに代表される「総合芸術」という高尚さが、生半可な知識や興味では近寄りがたい「格調の高さ」を形成しているからだろう。  この本では、そういった「オペラ的なもの」がどのように形成されていったか、19世紀後半の民族の自覚と「後進国の国民オペラ」の持つ政治性などについても触れて行く。そして20世紀にはオペラは「オペラらしくない」様相を呈し、伝統的な「娯楽」オペラの世界は映画に移っていく。そういった「流れ」を、岡田氏は「オペラの運命」というタイトルに込めたようである。  オペラを楽しむ人も、これからオペラというジャンルに足を踏み込んでみようかと思っている人も、一度「全体を俯瞰した」この本を読んでみてはいかがでしょうか。新しい「視点」が得られると思います。

    Tan2 さん

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  •  この本は決して「入門書」とか「分かりやすい解説書...

    投稿日:2021/04/14

     この本は決して「入門書」とか「分かりやすい解説書」の類ではない。逆に、かなりクラシック音楽を聴きこんだ愛好家が、300年のヨーロッパ音楽を捉え直して再整理し、「クラシック音楽の大きな流れ」を大局的につかみ直すための本だと思う。個別の作曲家や代表的な音楽を聴きなじんでいる、それらに対する自分なりの位置づけや評価をすでに確立している人が読む本なのだろう。  そういった予備知識をもってこの本を読むと、帯にあるように「流れを一望」できて、自分なりに納得できる「クラシック音楽史」を形成できると思う。それが「正しい」とか「教科書通り」ということではなく、あくまで「自分にとってのクラシック音楽史」ということで。その意味で、音楽愛好家の一人一人が「自分にとってのクラシック音楽と何か」「自分は何故この音楽を聴くのか」を問うときに、この本は非常に大きな啓示と道しるべを与えてくれると思う。  さらにいえば、副題に『「クラシック」の黄昏』とあるように、著者は現代における「クラシック音楽の聴かれ方」は、「黄昏」もしくは「既に終わっている」と位置付けているようである。つまり「過去の音楽しか聴かない」ところに「音楽史」などできようがない、ということ。それでは、20世紀後半、そして21世紀のクラシック音楽は、どのような歴史を形成していくのだろうか。

    Tan2 さん

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