狐武者 光文社時代小説文庫

岡本綺堂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784334773427
ISBN 10 : 4334773427
フォーマット
出版社
発行年月
2016年08月
日本
追加情報
:
329p;16

内容詳細

多くの昔話や稲荷信仰にたとえられるように、狐は古くから人に親しくも、とても神秘的な動物だった。そんな超自然の力を持つ狐に守護された若き武士が、激動の乱世を生き抜いていく不思議な物語「狐武者」をはじめ、深窓の女子学生失踪事件をめぐる男女の愛憎劇をサスペンス溢れる筆致で綴った中編「うす雪」など、七編すべてが文庫初収録となる幻の傑作集!

【著者紹介】
岡本綺堂 : 1872(明治5)年、東京高輪に生まれる。幼少より漢詩、英語、演劇の素養を身につけ、19歳で東京日日新聞に入社、ほどなく狂綺堂と号し、劇評の筆を執る。1891に同紙に小説「高松城」を連載、’96年には初の戯曲「紫宸殿」を発表。以後、小説、戯曲、随筆、翻訳など膨大な作品を遺し、現在もなお多くの信奉者を持つ。1939年3月1日没、都立青山霊園に眠る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • penguin-blue さん

    幼い頃、時代劇が常に身近にあった世代とはいえ(というと凄い年みたいだけど―笑)、半七に関しては観たり話に聞いた覚えはあまりない。その意味では初岡本綺堂かも。現代物(作者の同世代物)と時代物が両方入った短編集。個人的には時代物よりも現代物の方が印象に残った。いずれも女性が事件の鍵を握り、ややメロドラマ調な語り口と背景はちょっと前の美男美女俳優で映像化したら似合いそう。

  • ひなきち さん

    岡本綺堂の短編集。大正期に書かれた古い作品なのに、なぜか新鮮な風味がする。主人公の後悔シーンが多いのが特徴なのだろうか…。思いがけないラストを迎える話もあり、全体的にもの悲しかった。だからといって、落ち込む訳じゃない。理屈じゃ解決できない人間の性(さが)なんだ、とすんなり納得させてしまう力がある。お気に入りは「姉妹」「勇士伝」。引き出しの多い作家だなぁと改めて感じた。

  • 澤水月 さん

    新聞連載だったうす雪はキャラと設定が後から後から増えるわ終盤が火サスとドリフ(マジ火サス!)だわ、綺堂に珍しい凡作で冒頭のこれで投げ出したら惜しい。ただ大正時の婚前交渉の建前と本音など風俗はどれも良い。冒頭作は文庫にここまで未収録なのわかるなあ。表題作、伝奇・怪奇・異類婚姻譚・南北朝時の戦い方など興趣深い。

  • あんこ さん

    大正時代の短編7つ。ミステリー、妖怪もの。春の雪の日、夏の終りの雨の日とか情景が鮮やかに浮かんできて、不思議な雰囲気が味わえる一冊。『勇士伝』が好き。

  • アカウント停止 さん

    バラエティに富んだ内容になっていて、最初の4編は恋愛、サスペンス、事件、悲劇、と様々な要素が絡んだストーリー構成。どれもひねりが効いていてドラマティック。ともすれば下品になりがちな愛憎劇が、作者の力量で上品な読み物に仕上がっている。ハッピーエンドとはいえない物語も、「これはこれで幸せだったのかもしれない」と思わせるラストは、さすが岡本綺堂。後半3編は、動物の守護を受けた武士の話など、妖しくも不思議な物語。まるで現実に起こった出来事のようにリアルに描かれていた。

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人物・団体紹介

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岡本綺堂

1872年生まれ。本名敬二。旧御家人を父として東京に生まれる。東京府中学校卒業後、東京日日新聞に入社。記者のかたわら戯曲を書き、『修禅寺物語』『番町皿屋敷』などの名作を発表。捕物帳の嚆矢「半七捕物帳」シリーズで人気を博した。1939年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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