人喰いの時代 ハルキ文庫

山田正紀

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784894565005
ISBN 10 : 4894565005
フォーマット
出版社
発行年月
1999年02月
日本
追加情報
:
16cm,347p

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読書メーターレビュー

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  • セウテス さん

    作者ミステリデビュー作品〔再読〕。探偵役の呪師霊太郎と椹秀助、2人の出会った6つの不可思議な事件を描く連作短編集。満州事変から数年後、大戦へと向かう混沌とした時代という怪物に、喰われていく様な不安定な心理描写が特徴的だ。1話毎はシンプルなミステリで、消失や密室、不可能犯罪など、古典的だが作者ならではの本格を感じられる。伏線を巧みに張り、謎解きそのものも幅広く推理できる、何とも良い風味の作品だと思う。最終話で今迄の風景がガラリと変わる、言わば現代風などんでん返しを用意したと言う所だろうが、ピンとこなかった。

  • スカラベ さん

    若い頃は「神狩り」など、筆者のSFに傾倒していた。久しぶりに手に取ったのは本格推理物。このジャンルを読むのは初めて。最初の短編5本で事件と謎解きが披露され、最後の中編「人喰い博覧会」で意外な結末を迎える。短編はそこそこ楽しめるが、そんなにキレは感じられなかった。帯にもあった最後に暴かれる「大仕掛け」についても、ちょっと肩透かしを食らった感じ。ミステリーの要素よりも、戦前の昭和初期における特高警察やそれに対抗する主義者、人を食い物にする資本家の権力といった構図から浮かび上がる時代の不気味さの方が印象に残る。

  • とち さん

    書店のPOPに惹かれて購入。短編5編と中編1編。人間心理に興味を持つあまり、殺人事件にまで首を突っ込んでしまう呪師霊太郎と椹秀助の探偵物語。最後の『人喰い博覧会』はのっけから「ん?」と違和感がするのですが・・・・・・なるほど、面白い仕掛けですね。冒頭にしっかり伏線を張っているのも流石です。当時の時代背景なんかに詳しいとより楽しめるかもしれません。

  • HANA さん

    時は昭和初期、場所は盛りを過ぎつつある北海道O‐市を舞台とした連作。時代と場所からか、全体的にセピア色で覆われたような印象を受けた。途中までは割とあっさりした感じで、自分も幾つかの話は真相を読み解けたほど。この時代ならではの動機とか絡めている部分は流石だなあ。ただ最終章を読んでいるうちにいくつかの箇所で首を傾げる部分があり、その違和感が膨れ上がったところで風船を弾くような大仕掛け。詳しくは書けないが、何故あの時代を舞台にしたのか、と何故最終章以外の諸編が書かれたのか。過ぎし時代への鎮魂の書だなあ。

  • hnzwd さん

    盧溝橋事件あたりの時代を舞台とした一連の短編集。最後の一編でそれらの短編をも伏線にするという、ミステリ短編集として、期待を裏切らない一作。帯と書店のポップで物凄い煽られてたので、インパクトが弱められた感も。。。もったいないことをした。

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人物・団体紹介

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山田正紀

1950年生まれ。74年『神狩り』でデビュー。『地球・精神分析記録』『宝石泥棒』などで星雲賞、『最後の敵』で第3回日本SF大賞、『ミステリ・オペラ』で第2回本格ミステリ大賞、第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、本格ミステリ、時代小説など、多ジャンルで活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載

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