眠れるラプンツェル 角川文庫

山本文緒

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784041970133
ISBN 10 : 404197013X
フォーマット
出版社
発行年月
2006年06月
日本
追加情報
:
15cm,297p

内容詳細

昨日も暇だった。明日もたぶん暇だろう。結婚6年目、専業主婦。子どもはいない。退屈でない暮らしなど、考えただけでゾッとする。多忙な夫は今夜も家に帰らない。この緩やかな生活に、猫と隣家の息子が飛び込んできてから、何かが崩れ始めた。封印したはずの衝動。少年との、二人だけの秘密。嘘は次第に周囲を巻き込んで―。マンション住まいの主婦の平凡な生活が一変する様を、ドラマティックに描いた傑作恋愛長編小説。

【著者紹介】
山本文緒 : 1962年神奈川県生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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同じ境遇の人にはもしかしたら共感できる部...

投稿日:2021/07/23 (金)

同じ境遇の人にはもしかしたら共感できる部分が多いかも。私にはなんとなく突拍子もない話過ぎて(面白かったですが)主人公の気持ちに寄り添うことができませんでした。

luna さん | 不明 | 不明

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表紙の帯を見て「専業主婦と年下男性との恋...

投稿日:2021/04/09 (金)

表紙の帯を見て「専業主婦と年下男性との恋愛ものかぁ」なんて思っていたのですが、実際に読み進めていくと、一見普通に見える家族の中にあるちょっとした歪みが生生しくて、恋愛うんぬん、そっちに引き込まれていってしまいました。恋愛小説がニガテな方にもオススメできます。

stelle さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • さてさて さん

    一見、『何をしようと自由である』と本人が認識する通り主人公・汐美の24時間は彼女の好き放題な人生です。しかし、その人生は、社会と隔絶された世界にひとり生きる、まるで塔の中に閉じ込められたグリム童話のラプンツェルと重ね合わせられる、そんな人生でもありました。そんな汐美がルフィオとの出会いによって壊れていく様を見るこの作品。『現実を見なきゃ駄目だ』と言われ戸惑う汐美の姿をそこに見るこの作品。そんな作品を読み終えて、ただただ平和・平穏な暮らしとは本当に幸せなんだろうか?ふとそんなことを考えてしまった作品でした。

  • mariya926 さん

    『あなたには帰る家がある』に出てきた人が出てくると見たので読んでみましたが、今まで読んだ山本文緒さんの中で一番ヤバいやつでした。なんて言うか道徳的に?モデルでCMに出ていたけど結婚し、子どももいなくて6年間毎月15万円のお小遣いで好き気ままに生きている主婦のお話です。子どもを産むことを本気で考え始めた時から夫から距離を置かれて、何もすることがない事を幸せに感じていても、いつかは限界がきますよね。うーん。レビューが難しい作品でした。

  • テンちゃん さん

    暇!暇!暇!゚゚(´O`)°゜゚『主婦という鎖!』『童話のラプンツェル!』『塔に閉じ込められた私!』⇨結婚6年目!専業主婦(。-_-。)『多忙な夫は今夜も帰らない!』⇨『ルフィオという王子様!』(♡˙︶˙♡)『汐美28歳!』⇨恋におちる!(,,> <,,)♡歳の差15歳の少年!⇨二人だけの秘密!(*>_<*)ノ嘘!⇨生活の変化!考えさせられる作品!傑作作品。☆٩(๑❛.̮❛๑)۶4.5

  • アッシュ姉 さん

    『あなたには帰る家がある』の佐藤家の隣人が主人公。退屈な日常を謳歌する専業主婦。のんびり家事をし、時おりパチンコで暇をつぶす日々。留守がちな夫が猫を連れてきたことから、隣家の少年が遊びに来るようになり、気ままな暮らしに変化が訪れる。ちょっと引いてしまうところもあったが、非現実的とリアリティのバランスが巧いので愉しめる。恋愛要素はあるけれど、恋愛小説という括りに収まらない面白さであっという間に読了。

  • 水色系 さん

    面白すぎて一気読み。山本文緒さん、怠惰な女性を描くのが天才。主人公のお気楽生活、羨ましいと途中までは思ってたけど、猫が来て隣の中学生とその義父が遊びに来るようになり、そこに夫が帰ってきたあたりで皆と一緒に気まずい気分になり、ああ、この人、孤独が嫌だったんだと気がついた。楽な生活だと言ってたのはそう思いたいからであって、この人ひたすら寂しかったんだ。そこから静かながら光の速度で狂気に走る様子が怖かった。汐美の様子を見て、常に暇人でありたいと心底思うけれど、実際そうでないのは実は幸せなのかも、と初めて思った。

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人物・団体紹介

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山本文緒

1962年、神奈川県生まれ。神奈川大学卒業後、OLを経て作家に。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞、『プラナリア』で第124回直木賞受賞。『自転しながら公転する』で第27回島清恋愛文学賞、第16回中央公論文芸賞受賞。2021年10月、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもの

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