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ISBN 10 : 4582364578
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『万葉集』の山部赤人の歌「若の浦に潮満ち来れば潟をなみ…」以来、和歌の浦と玉津島はたくさんの歌に詠まれてきた。「若の浦」は歌道の象徴「和歌の浦」となり、玉津島は和歌の神として崇拝され、実際の地形の変化にかかわらず、歌の観念の中でその景観は維持される―歌枕「和歌の浦・玉津島」の文学史。
目次 : はじめに(旅のガイドブック―『紀伊国名所図会』/ 題詠と歌枕)/ 1 上代の和歌の浦・玉津島(「わかの浦」の始まり―『万葉集』の「若の浦」/ 赤人が見た「若の浦」)/ 2 平安期の和歌の浦・玉津島(和歌の浦・玉津島の変容/ 三代集の時代/ 藤原公任の旅/ 「若の浦」から「和歌の浦」へ/ 和歌の浦への旅)/ 3 中世の和歌の浦・玉津島(中世勅撰和歌集における和歌の浦・玉津島/ 『新古今和歌集』の歌人たち/ 熊野懐紙和歌/ 『新古今和歌集』/ 『最勝四天王院彰子和歌』と『建保名所百首』/ 「わかの浦」を詠むこと/ 定家の子孫たちと玉津島/ 玉津島社と新玉津島社/ 中世後期における和歌の浦・玉津島への旅/ 歌人と歌枕/ 和歌の浦の地形の変化)/ 4 戦国末期から近世の和歌の浦・玉津島(豊臣秀吉と和歌の浦/ 近世の和歌の浦・玉津島)
【著者紹介】
山本啓介 : 1974年、神奈川県生まれ。青山学院大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、青山学院大学文学部准教授。専攻、中世和歌・連歌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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