樅ノ木は残った 上巻 新潮文庫

山本周五郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101134642
ISBN 10 : 4101134642
フォーマット
出版社
発行年月
2003年02月
日本
追加情報
:
16cm,448p

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    史上に名高い伊達騒動を描く。一般に原田甲斐は、悪家老のイメージで描かれるのが常である。歌舞伎『伽羅先代萩』の仁木弾正(原田甲斐がモデル)にいたっては、化け鼠を操る妖怪めいた強烈さだ。高校生の時に読んだので、結末と山本周五郎の造型した原田像の核心は知ってはいるのだが、これほど微細に登場人物たちの感情を表出していたことにあらためて驚いた次第。原田のそれは計り知れない複雑さであるし、女性たちの描き方がまた切なく、実に繊細である。しかも、すべての登場人物の誰もが本心を語れない。うまいなあ。

  • 遥かなる想い さん

    第8回(1970年)NHK大河ドラマ原作。 江戸時代 第4代将軍家綱の時代に 起こった伊達騒動を題材にした作品である。 宿老 原田甲斐を主人公に、老中 酒井雅楽頭と 伊達兵部との間の密約との闘いを描く。 上巻は 「始まり」だが、原田甲斐の清逸さが 清々しい。

  • みも さん

    江戸時代前期、仙台三代藩主・伊達綱宗の逼塞に端を発した「伊達騒動」を材とする歴史小説。主人公はその重臣・原田甲斐。本作発表以前は、逆臣の汚名を着せられていたらしいが、本作の新たな解釈から、一躍「忠義の人」との再評価に至ったらしい。NHK大河ドラマの原作として抜擢された事も、大いに庶民の心を掴んだに相違ない。それにしても、作家の力量にもよろうが、史実の定説をも覆す本の力とは凄いものだ。歴史小説家冥利に尽きるであろう。だからこそ多くの作家さんが、歴史小説に取り組む労苦に魅せられるのか。感想はコメント欄へ➡

  • やま さん

    江戸時代前期に仙台藩伊達家で起こったお家騒動「伊達騒動」を書いたものです。本を読み、また映像で何度も見ました。特に平幹二朗主演のNHKの大河ドラマは特に記憶に残っています。伊達騒動は、いままで原田甲斐を御家乗っ取りの悪臣として描いてきたものを、山本周五郎が幕府による取り潰しから藩を守るために尽力した忠臣として描くなど、新しい解釈を加えています。伊達兵部は、老中酒井忠清と謀り、伊達家3代目藩主綱宗を奸計をもって逼塞させ、2才の亀千代を藩主とする。伊達家重臣・原田甲斐は、兵部の野望を知りひとり兵部に接近する→

  • びす男 さん

    各人の思惑が渦巻くなか、主人公の原田甲斐だけがそれを見せない。藩政の混乱を彼がいかに乗りきるか、楽しみだ。「どんなばあいでも、生きることは、死ぬことより楽ではない」。風雪をひとりで堪え忍ぶ樅ノ木の姿が、沈黙を守りつづける原田の姿と重なる。

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人物・団体紹介

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山本周五郎

1903年、山梨県生まれ。横浜市西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。関東大震災後、復職せずに文学修行に努める。29年、「少女世界」に童話や少女小説を発表する。43年、『日本婦道記』が第17回直木賞の候補に推されるが辞退。59年、『樅ノ木は残った』が第13回毎日出版文化賞

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