宮廷政治 江戸城における細川家の生き残り戦略 角川新書

山本博文

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784040823904
ISBN 10 : 4040823907
フォーマット
出版社
発行年月
2021年09月
日本
追加情報
:
384p;18

内容詳細

大名親子の間で交わされた膨大な書状が、熊本藩・細川家に残されていた。そこには、江戸幕府の体制が確立していく過程と、将軍を取り巻く人々の様々な思惑がリアルタイムに記録されていた!江戸時代初期の動乱と変革を知るための必読書。

目次 : プロローグ 細川忠利の人質時代/ 第1章 「宮廷社会」の成立/ 第2章 中央政局の変転/ 第3章 江戸の大名生活と細川氏/ 第4章 肥後熊本に転封/ 第5章 家光の御威光/ 第6章 島原の乱と細川氏の栄光/ 第7章 天下泰平/ エピローグ 御家存亡の危機

【著者紹介】
山本博文 : 1957年、岡山県津山市生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学史料編纂所元教授。文学博士。92年、『江戸お留守居役の日記』(読売新聞社、のちに講談社文庫、講談社学術文庫)で第40回日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。2020年3月逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • みこ さん

    幕藩体制が確立されるまでの細川家の様子を描写。歴史を結果から知っていると、関ヶ原・大坂の陣で家康の点かが確立し、細川家も幕末まで生き延びたと認識してしまうが、当時の人々の言動を見ると先の見えない中での緊張感が伝わる。山本氏の本は当時の人の息遣いが感じられるのが嬉しい。ヤンチャな戦国第二世代のイメージが強かった細川忠興が貫録たっぷりのご隠居様なのも新鮮だ。なにかと隣人トラブルの多かった黒田家が敵役のような感じで出てくるのが少々微妙な気分だが、この時の当主は忠之だからまあ仕方ない(笑)

  • MUNEKAZ さん

    もとは1993年の刊行。以前から読みたいと思っていたものなので復刊はうれしい。外様大大名の改易がまだ普通にあった江戸時代の初期、細川忠興・忠利親子の二人三脚での世渡りを、二人の往復書状をもとに再現する。戦国の気風を見せる忠興に対し、気遣いと人質時代に培った人脈を駆使する忠利と世代間の違いも垣間見えるのが面白いところ。また親子の苦闘を読みやすい筆致で描いているだけに、自慢の息子・忠利に先立たれて取り乱す忠興の姿には、思わず涙を誘われる。噂と嫉妬が渦巻き、忖度まみれの江戸城の「宮廷政治」の激しさが伝わる一冊。

  • akiakki さん

    外様大名から見る幕府政権や権力といった視点が面白い。「常に上様の御前にいると考えている」と忠利に説く忠興の用心深さが外様の立場だったのでしょう。有力者である家老との顔繫ぎが欠かせませんが、その家老の権力の源泉は将軍からの信任なので結構権力として脆い。秀忠に代替わりしたとたん本多正純が罷免された例を見ると、交際する政権内の有力者を決めることすら結構ギャンブルだったのではないか。書状と言う一級資料ですら研究者にとってメリットデメリットがあることは驚き。あと忠長が割とシグルイのまま。

  • Teo さん

    いやはや「宮仕えは辛い」を絵に描いた様な江戸時代の大名の御奉公。あんな事までしないとお上の覚えめでたく安泰になれないのでしょうね。翻って現代社会でも同じで、でもそれを全くしなかった私は語るまでもなく。生まれ変わって人生やり直しても多分やらないですね。

  • Go Extreme さん

    細川忠利の人質時代 「宮廷社会」の成立 中央政局の変転 江戸の大名生活と細川氏 肥後熊本に転封 家光の御威光 島原の乱と細川氏の栄光 天下泰平 御家存亡の危機

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山本博文

歴史学者(日本近世史)。1957年、岡山県生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。文学博士。東京大学史料編纂所教授などを務めた。2020年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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