ある異常体験者の偏見 文春文庫

山本七平

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167306076
ISBN 10 : 4167306077
フォーマット
出版社
発行年月
1988年08月
日本
追加情報
:
16cm,315p

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読書メーターレビュー

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  • シュラフ さん

    冷静になってみれば分かること。連合艦隊の燃料備蓄が1年半しかもたないなら、1年半後には日本は敗けるというのは確定的。対米戦争は敗けるべくして敗けた。それでも対米開戦に踏み切ったのは精神力という不確定要素を盛り込んだから。「日本的思考は常に「可能か・不可能か」の探究と「是か・非か」という議論とが、区別できなくなるということであった。」驚くなかれ、こうした日本的思考は現代にもまだはびこっていて、日本人には再び戦争を選択してしまう思考図式の危険があるという。冷厳な現実から目をそむけることこそ反知性主義者である。

  • seichan さん

    イザヤ・ベンダサンとして名を馳せた山本七平の本。いまでは荒唐無稽と周知されている本田勝一の百人斬りレポをめぐっての論争から、日本軍の実態や戦前戦後の曲学阿世の徒の話などが展開する。特に「命令はしないが忖度させる」という日本語の特質の悪用、事実と理想を混交させて異論を圧殺する論壇、などなど、この本で指摘される日本の悪癖は今日でもまるで変っていない。というか、この人や小室直樹はもっと読まれるべき。

  • Kawarano さん

    編集が有する強大な力を改めて意識させられる。事実を何とかして捉えようとする、著者の誠実な姿勢が見え、好感を持った。気づくと沢山のドッグイヤーがついていた。再読予定。

  • love_child_kyoto さん

    日本の戦中・戦後史に目を開かせられる本。

  • kota さん

    異常体験と言うのは、著者が大東亜戦争で経験した人間の極限状態のこと。人は処刑寸前、戦死寸前にどのような状態に陥るのか。著者は言う。何も判断することはできない、ただ目に入ったものが脳髄に焼きつく。そのとき人は気絶することはなく、ただ視界がクリアになり、あらゆる映像が鮮明に見えると。極端な飢餓状態のとき人はどのような行動をするか。著者は言う。あらゆる思考が停止し、ただ食い物に手が動くと。兵士でもあり評論家でもあった著者。七平節が随所で炸裂。難しい内容だけど、リアルな戦争経験談を知れたのは良かった。

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人物・団体紹介

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山本七平

1921年、東京都に生まれる。1942年、青山学院高等商業学部を卒業。野砲少尉としてマニラで戦い、捕虜となる。戦後、山本書店を創設し、聖書学関係の出版に携わる。1970年、イザヤ・ベンダサン名で出版した『日本人とユダヤ人』が300万部のベストセラーに。以後、「日本人論」で社会に大きな影響を与えてきた

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