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コメ壊滅 新潮新書

山口亮子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106111006
ISBN 10 : 4106111004
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan

Content Description

コメ不足は予測できた。農業白書には「需要が供給を上回る」ことを明示したグラフさえ載っていた。それでもコメが消えたのは、需給をマッチングさせ価格を下げすぎないという、市場原理を無視した減反政策が続いてきたからだ。農相がパフォーマンスで価格介入したところで構造はすぐには変わらない。つまり、この人災はこれからも繰り返されるのだ。農業ジャーナリストが抉り出す「日本のコメ」の歪んだ現実。

目次 : 序章 1年で3兆円が消えた/ 第1章 農相が吐いた「七つの大嘘」/ 第2章 高すぎて消えていく需要/ 第3章 減反の罪/ 第4章 農業ムラが潰したコメ市場/ 第5章 空転する輸出戦略/ 第6章 コメ不足を招く「三高」/ 終章 小泉劇場という茶番

【著者紹介】
山口亮子 : ジャーナリスト。愛媛県生まれ。京都大学文学部卒。中国・北京大学修士(歴史学)。時事通信記者を経てフリーに。企画編集やコンサルティングをてがける(株)ウロ代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • パトラッシュ

    令和のコメ騒動は戦後の農政失敗による人災と主張する。自民党の票田に高い米価で報いる減反で民間在庫量が減ったところへ、農水省の需要予測間違いで不足が起きた。高くなりすぎてコメ離れが起きただけでなく、酒や米菓業界にも大打撃となった。農業への新規参入が厳しく規制されて農家の高齢化が進み、これに高温障害と肥料や機械価格高騰という「三高」が追い打ちをかけた。自らの価格決定権を守ろうとするJAは先物市場を潰し、コシヒカリ系のブランド米優先で品種の多様性を失った日本のコメは、今後も高値と不足を繰り返すだろうと予言する。

  • よっち

    日本のコメ政策の歪みの結果として生じた令和のコメ騒動を、農業ジャーナリストが多面的に分析した1冊。市場で米が不足して、中食・外食への打撃や小売りまで外米が席巻する状況に、前農相が苦し紛れの発言を繰り返したり、政府が風評として片付け市場原理を無視した政策が続けたことを指摘し、減反政策の弊害や農政官僚の対応の問題点を鋭く指摘する内容で、JAや大規模農家への批判が一面的に描かれる点が散見されたものの、コメ政策の構造的問題の分析や、農政の政治的背景や市場の自由化を阻む力学についての解説はなかなか興味深かったです。

  • やっこ

    農水省自身が発行した『農業白書』に「需要が供給を上回る」ことを明示するグラフが掲載されていたにもかかわらず、コメ不足を「風評」として片づけようとした 副題にある「国民負担3兆円の衝撃」は、この人災によって国民全体が被った経済的損失を指す。コメ価格の急騰により、中食・外食産業、日本酒・焼酎・米菓業界、さらには味噌などの食品製造業まで広範囲にわたって打撃を受けた。これは単なる農業問題ではなく、日本の食文化全体を脅かす深刻な事態

  • Gaudi

    周りを見ても、やっているのは高齢者がほとんど。この先、いつまでできるでしょう。 高齢化、高額、高温を三高と呼ぶのだそう。 とりあえず、来年のコメづくりに向け、あぜを補修して、水の管理をしなくては。

  • Humbaba

    未来を完全に見通すというのは人間にはできることではない。ただし、しっかりとデータを蓄積させていくことで将来どのようになる可能性が高いかを予測することは可能となる。勿論蓄積しているのは現在のデータであり、何か変更があれば傾向が変わることもある。それでもそもそもこのまま進めるべきなのか、それとも変更が必要なのかということは判断可能になるのだが、残念ながらそれを有効に活用できているとは言い難い状況にあり、その結果として現在の米価急騰が発生してしまっていると言える。

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