癌だましい 文春文庫

山内令南

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167900335
ISBN 10 : 4167900335
フォーマット
出版社
発行年月
2014年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
122p;16

内容詳細

人生初の病気が食道癌・ステージ4。45歳の麻美は病院の帰りに意気揚々とコンビニへ寄り、好物の惣菜やデザートを買い漁る。治療を受けることなく半年後、家に一人横たわる麻美は死を恐れず、凄絶な食への欲求と闘い続けていた―。自ら末期癌を患いながら執筆し、残酷な傑作と賞された文學界新人賞受賞作。

【著者紹介】
山内令南著 : 1958年岐阜県生まれ。岐阜大学医療技術短期大学部看護学科卒業。2011年に「癌だましい」で第112回文學界新人賞を受賞。受賞第一作「癌ふるい」を脱稿後、5月19日に食道癌のため逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 小梅 さん

    食への執着は生への執着でもあるんだろうか…衝撃的な作品でした。

  • 安南 さん

    勤務先では《職場の癌》とまで呼ばれ疎まれていた麻美。勤労意欲なし、身なりに構わず恋愛にも興味はない。ただ一つの関心事は食。食事に対してはどんな面倒も厭わず毎食を丁寧に作り、食す。そんな彼女が45歳で皮肉にも食道癌に。治療を拒み体重が半分になっても食への執着は止まない。食べ物は痛みのあまり喉を通らず、食べては吐きを繰り返す。壮絶な食への欲望と癌とが、がっぷり四つに組んで闘う様は浅ましいを通り越して荘厳ささえ感じられる。「生きることは食べること」凄まじい祈りのような怪作。

  • こばまり さん

    喉元に刃物を突き付けられるような強烈な読書体験でした。経歴から察するに看護・介護職にも身を置かれた方であったと思います。その彼女がこれを書いたことが衝撃的で。見事な死にざまを読ませて戴いたとしか今は言えません。

  • はつばあば さん

    彼女の強さは食。祖母の教え、食べることで命をながらえる。病気の半分は癌だという。だからいずれ私もそうなるかも知れない。独り身の彼女のように私は最後までたくましくいられるだろうか。確かに人は死ぬものだが・・・食だけでなく人の暖かさにも包まれて最後を迎えたい。そして癌に対する三大療法(手術療法・化学療法・放射線療法)についてしっかり知識を得て、民間療法と比較して自分の終わりの人生を決めたい。・・・でもショックでパニくって頭真っ白で何も考えられないだろうな。シビアな本でした

  • roomy さん

    子宮頸がんになったことはあるけれど痛みも辛い思いもせず日帰り手術で終わりました。食道癌だとこんなに辛いんですね。生きることは食べること、主人公のように著者も食べたのだろうかと考えてしまう。「癌ふるい」は読後ほっとできました。ステージWの癌がみつかったとき自分はどうなるだろうか、身内がや友人がそうなったら私はなんと言うことができるのか、想像つかない。

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