基本情報
内容詳細
ひたひたと迫りくる没落の翳。落魄への共感。坂口安吾がそのみずみずしい「香気と悲しみ」を讃えた知られざる新興芸術派、尾崎士郎の切情あふれる短篇集。
【著者紹介】
尾崎士郎 : 1898年、愛知県幡豆郡横須賀村(現西尾市吉良町)生まれ。早稲田大学政治経済科に在学中、社会主義運動に身を挺し除籍される。1921年、処女作「獄中より」が『時事新報』の懸賞短篇小説にて2位入選。同年、長篇『逃避行』を改造社から刊行。1923年、宇野千代と結婚。1927年、伊豆湯ヶ島で知り合った梶井基次郎と千代の関係を疑い、夫婦仲に亀裂が生じる。1929年、千代と別れ、『没落時代』を創刊。1933年、「人生劇場」の新聞連載開始。これが単行本になると、劇化、映画化が相次ぎベストセラーになる。日中戦争以後、従軍記者として戦地に赴くことが多く、戦後、戦争責任を追及され公職追放に遭う。1964年、腸癌により死去。『人生劇場』で文芸懇話会賞、『天皇機関説』で文藝春秋読者賞を受賞。戦前に12巻本の選集が編まれ、没後、全集が刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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人物・団体紹介
尾崎士郎
1898年、愛知県生まれ。作家。早稲田大学在学中は社会主義に傾倒、“早稲田騒動”で退学。戦中は国粋主義に接近、戦後公職追放。『人生劇場』七部作は国民文学となった。他の作品に『天皇機関説』(文藝春秋読者賞)など。1964年没。相撲通で横綱審議委員も務めた。文化功労者(本データはこの書籍が刊行された当時
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