私小説のすすめ 平凡社新書

小谷野敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784582854732
ISBN 10 : 4582854737
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
追加情報
:
18cm,218p

内容詳細

私小説は日本独自のダメな文学ではない。誰もが一生のうち1冊は書きうる小説である。作家として私小説を発表する著者が、私小説に関するこれまでの通説に反論し、私小説擁護を宣言する、挑発的文学論。

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年茨城県生まれ。本名読みあつし。87年東京大学文学部英文学科卒業。97年同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て文筆業。『聖母のいない国』(河出文庫)でサントリー学藝賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    文学史上のいくつかの疑問が氷解した。近代文学における私小説の見方、アプローチが変わりそうだ。

  • きさき さん

    ★★★★☆:私小説のoverview。とても分かり易かった。小谷野さんの読書量すごい。私小説はつまんないとディスられることがおおけど、面白そうなのもある。ぜひ色々読んで見たい。

  • 三柴ゆよし さん

    私小説の書き方、というよりは、これまで不当に貶められてきた私小説擁護の書といったほうがよい。愚痴が多い。憤怒と憎悪と嫌味がわりと直截に表現されていて、なるほど私小説的だなあ、というのが、まずもっての印象だが、個人的には好感を持って読んだ。私小説というのは摩擦の文学だと思っている。いたるところに火種を落とす。車谷にせよ西村にせよ、あるいは花袋にせよ? 当人たちは生きづらいことこのうえない(と思う)が、そうであるがゆえに、ときにそれは純然たる「作り物」を凌駕する。安易な私小説批判に噛みつく、容易ならざる書物。

  • きつね さん

    情報量も手広く、切り口も明晰で面白い。とくに中村光夫の私小説批判を、中村光夫の小説を私小説的に読むことで批判するのは面白い。「私小説」を外部に立って裁断的に論じることの不可能さをパフォーマンスしているとも読めるからだ。事実、小谷野氏は自身の創作と作品出版をめぐる状況にも言及しており、この本を読むうちに私達は「私小説」の磁場に引き込まれてしまうのだ。おすすめ私小説リストもついており親切。

  • i-miya さん

    (まえがき) 『リアリズムの擁護』(新曜社・2008)、反論がない。川本皓嗣「自然主義と一人称の語り」『文学』(2008.09、10月)。私小説の日本独自論。西洋=社会化されている、日本=社会化されていない、論。小林秀雄『私小説論』。車谷長吉(くるまたにちょうきつ)。佐伯一麦(かずみ)。西村賢太。第一章 私小説とはなにか ○ 「小説の書き方」は百年前から 第三章 私小説批判について―中村光夫、田山花袋に敗れたり

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小谷野敦

1962年茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、比較文学者。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)ほか多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(以上、幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋

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