忘れられたベストセラー作家

小谷野敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784781616476
ISBN 10 : 478161647X
フォーマット
発行年月
2018年03月
日本
追加情報
:
227p;19

内容詳細

時代を超えて読まれない!?漱石よりも、芥川よりも、川端よりも、人気だったのに…今は哀しき文壇の寵児たち、その肖像!文学史の知られざる裏側。

目次 : 序章 「売れた」作家と「歴史に残る」作家/ 第1章 「新聞」が生み出した人気作家/ 第2章 発表媒体による「値打ち」/ 第3章 「大衆文学」の流行/ 第4章 終戦後のベストセラー史/ 第5章 マンガ・テレビ界の大ヒット/ 終章 ベストセラーとは何か

【著者紹介】
小谷野敦 : 1962年(昭和37)茨城県生まれ、埼玉県育ち。東京大学文学部英文科卒業、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士(比較文学)。大阪大学言語文化部助教授、国際日本文化研究センター客員助教授などを経て、文筆業。2002年、『聖母のいない国』でサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 厩戸皇子そっくりおじさん・寺 さん

    明治〜平成のベストセラー史。小説ばかりではなく、実用書や漫画、タレント本にも触れる。面白かった。菊田一夫を見直した。

  • harass さん

    明治からのベストセラーとその作家たちについての本。いつもの著者らしいトリビア多め。時代ごとの事情や流行なども反映されるのかとも。大衆小説、名前ぐらいしかしらない映画原作本や主人公名だけが有名な作品など。著者自身の本の売れ行きにも言及があり、どんなに真面目に書いても売れる本というのは極まれなものらしい。個人的に驚いたのは、大江健三郎が婦人雑誌に掲載していた恋愛通俗のつもりで書いた小説というのがあるそうで(『夜よゆるやかに歩め』)、今度の全集で収録されるのを知った。軽い読み物として。

  • buchipanda3 さん

    かつてベストセラー作家になりながらも、今では忘れられてしまった方々を取り上げている明治以降の文学史。裏歴史のような感じが面白そうと思って手に取ってみた。細かいエピソードがたくさん盛り込まており、さらに忌憚のないコメントが楽しい。なぜ消えたのか、なぜ売れたのかという理由も興味深かったが、その背景となる小説媒体や出版社の歴史も面白かった。今でも馴染みのある雑誌はこんな始まりだったのかとか。ベストセラーになった作家も大半は忘れられてしまうもの。今人気の作家さんも数十年後には果たして・・、と思ってしまった。

  • 六点 さん

    「一度ベストセラーを出したからといって、その後出す本も売れるとは限らない」と帯にあるが、売れたところで時間の激流に押し流されぬ本になるかどうかも、運次第の面があるなあと思ってしまった。呉座勇一先生の『応仁の乱』まで取り上げられているが、歴史小説のネタの払底が歴史書に向かっているのははたと手を打つものがあった。「小説よりも史実のほうが変で面白い」ですからねえ。

  • 軍縮地球市民shinshin さん

    世の中には生きている時には売れて、死んだ途端に忘れ去られる作家が多いのだなぁと再認識。ベストセラー作家というのは、その時代に受ける作品を量産できるので、時代が変化したら二度と読まれなくなるという傾向が強い。明治期の武田仰天子とか菊池幽芳、小杉天外、村上浪六なんてのは今や誰も読まない。幽芳も浪六も生前個人全集まで出ているのだが…。浪六の孫が社会党の浅沼委員長刺殺犯の山口二矢だったと知った。そういえば、少年なのになんで実名が拡散しているのだろう…?

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小谷野敦

1962年茨城県生まれ。東京大学文学部英文科卒、同大学院比較文学比較文化専攻博士課程修了、学術博士。大阪大学助教授、東大非常勤講師などを経て、作家、比較文学者。著書に『聖母のいない国』(河出文庫、サントリー学芸賞受賞)ほか多数。小説に『悲望』『童貞放浪記』(以上、幻冬舎文庫)、『母子寮前』(文藝春秋

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