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ISBN 10 : 4846104036
Content Description
先住民族・アイヌの大地と生活を根こそぎ奪った明治政府は、狩猟民のアイヌに農業や漁業の授産事業を指導し、涙ばかりの下賜金や下付金を与えた。だが、それらの金や不動産は「アイヌ共有財産」として道庁が管理、アイヌは小石一つ自由にならなかった。しかもずさんな管理の結果、1世紀後の今に残るは、わずか147万円。時代錯誤の「北海道旧土人保護法」の廃止で返還されることになったが、その権力的な返し方にアイヌの人々の怒りが爆発、民族の尊厳をかけて裁判に立ち上がった。本書はその闘いの克明な記録である。
目次 : 第1部 チャランケ(「預かっていたお金を返してやる。ただし…」/ アイヌ共有財産の由来/ 旧土法の登場と一世紀後の退場 ほか)/ 第2部 「訴えの利益」の壁(真っ向から対立/ アイヌ語で堂々と陳述/ 「水面下」の激しい攻防 ほか)/ 第3部 扉をこじ開けた(ペウタンケの叫び/ 新たな論理を組み立てる/ アイヌを国際法主体として認める ほか)
【著者紹介】
小笠原信之著 : 新聞記者を経てフリージャーナリスト。1947年、東京都生まれ。北海道大学法学部卒業。医療・生命・環境・労働・アイヌ差別などの問題に関心をもち、著述活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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