猟師の肉は腐らない 新潮文庫

小泉武夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101259468
ISBN 10 : 4101259461
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
384p;16

内容詳細

現代に、こんなに豊かな食生活があったとは!福島の山奥、八溝山地。電気も水道もない小屋で自給自足の暮らしを送る猟師の義っしゃんは、賢い猟犬を従えて、燻した猪や兎の肉に舌鼓を打ち、渓流で釣ったばかりの岩魚や山女を焼いて頬張り、時には虫や蛙、蛇までも美味しくいただく。先人からの知恵と工夫を受け継ぎ、自然と生命の恵みを余すことなく享受する、逞しくて愛すべき猟師の姿。

目次 : 第1部 長閑なること、宇宙のごとし/ 第2部 八溝の冬

【著者紹介】
小泉武夫 : 1943(昭和18)年、福島県の酒造家に生れる。東京農業大学で教授として永く教鞭を執った後、現在は発酵学者・文筆家として活躍中。農学博士。専攻は、醸造学、発酵学、食文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • gonta19 さん

    2017/4/16 メトロ書店御影クラッセ店にて購入。 2018/6/27〜7/2 小泉先生を彷彿させる泉山先生と、八溝山地に暮らす義っしゃんの物語。山で暮らす人々の知恵が詰まった魅力的な物語。電気やガスが無い時代には皆こういう暮らしをしていたんだろうな。

  • Shoji さん

    実に面白かった。生活インフラが一切存在しない山の中での自給自足生活が綴られている。かなりワイルドな食材と調理法、自然の摂理に全く逆らわない生活。冒険やレジャーやゲームなら面白いだろうが正真正銘のサバイバル。ほんの少しの憧れを抱きつつ楽しく読んだ。

  • ホークス さん

    食文化論で著名な小泉氏の小説。主人公が著者そのままの設定という事もあり、エッセイの様な読み味だが、マタギの伝統を汲む「義っしゃん」とのスリリングな冒険譚にページをめくる手が止まらない。猪、兎、蛇、岩魚、ドジョウ、蜂の子などを、電気もない山中で美味しく調理していく描写は著者の真骨頂である。義っしゃんは敏捷で逞しく、しかも思慮深い。勇敢な猟犬クマも加わって、粗末な山小屋が次第に桃源郷に思えてくる。失われていくものへの著者の祈りも感じられ、本職の作家作品とは違う魅力がある。

  • ばんだねいっぺい さん

     八溝の義っしゃんと会って焼酎の杯を酌み交わしたくなる(申し訳ないけど、最初の一杯しか付き合えないが)。これは、濃厚でとても面白い本。義理人情に泣けてくる箇所多数あり。

  • Kajitt22 さん

    発酵料理の専門家小泉先生の自給自足の体験談的小説。東北福島の山の中での、旧友の猟師とその犬との数日間は、まさに夢のよう。先日、私も家族と数十年ぶりに森の中のロッジでの野外バーベキューを敢行し、空気も含めその美味しさに改めて感じ入ったところだったので、大いに楽しめた。今度は森の中での猪の牡丹鍋といきたい。

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人物・団体紹介

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小泉武夫

農学博士、発酵学者、文筆家。1943年福島県の酒造家に生まれる。(財)日本発酵機構余呉研究所所長、東京農業大学教授を経て同大学名誉教授。現在は鹿児島大学、福島大学、石川県立大学、宮城大学等の客員教授

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