わたしたちはまだ、その場所を知らない

小池昌代

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309019864
ISBN 10 : 4309019862
フォーマット
出版社
発行年月
2010年06月
日本
追加情報
:
208

内容詳細

学校には、日の当たらない場所がある。詩に惹かれる女子生徒と女性教師の、とり残された風景での交わり。どこにもまだない場所の、希望を微かに感じさせる明るさを描く長編小説。

【著者紹介】
小池昌代 : 1959年、東京都生まれ。詩人として『永遠に来ないバス』など多くの詩集を発表。2001年、『屋上への誘惑』で第一七回講談社エッセイ賞を受賞。07年、「タタド」で第三三回川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 巨峰 さん

    凛とした名編だと思った。中学の国語教師坂口(女性)は、文学に興味を示す一年生の女生徒ヤマダミナコに惹かれるものを感じ、週に一度放課後ミナコに詩の個人授業をするのだが、、、そこからが百合的展開になるとおもいきや、潔癖なミナコは教師の抑圧的な行動からするっと逃がれ、それを許さない。そして、目立たない男子生徒だが詩作に意欲を示すニシムラとの関係に、息をつく。それぞれの立場で詩と言葉に向き合う教師と生徒。詩に対する考察も含め詩人小池昌代さんでなければ書き得ない小説だと思う。かつて文学少女文学少年だった大人に。。

  • いくら さん

    国語教師の坂口、その教え子で中1のミナコとニシムラ。3人を結びつけるのは詩。それぞれの心情が丁寧に描かれて、感情移入がしやすい。不安定な思春期の頃の感情を思い出し苦しくなる。また、そこに詩的な情景描写が折り込まれてくるところがたまりません。作者の言葉を借りるならば、「甘やかな」痛みを伴う読書体験ができました。なんでも胸キュンで括ってはいけないね。

  • まど さん

    詩に惹かれる女子中学生・ミナコと女性教師・坂口が交わした、不器用な愛と友情の物語。詩のこと以外はたくさんのことが書かれていないのに、一人一人のことが深くわかる。筆者の力なのか、『詩』の力なのか。不思議な読後感。一般生徒から隔離されている「芽吹き」が気になった。学校の中であそこまで秘密の場所があるのは不気味。

  • sa.t さん

    詩・散文・小説についてを三者三様で語らい、言葉が物語を創っていく小説。何度か出てきた雪の喩えが印象的でした。雪玉を背中にぶつければ砕け、"ゆきむすめ"のように火にあたると消え。「雪は溶け、水になった。それはわかる。しかし雪の白さはどこへ行ってしまったのだろう」この文を思い出した。言葉は形にも色にもなれないけど、もがいても、表したい、読みたい、聴きたい、消したくない、でもいつか消えてしまうのではないかと、それぞれが抱えた内面のあらわが切なかった。それでも、すべてを繋げてくれるのも、言葉なんだと。→→

  • つーさま さん

    冴えない女子中学生ミナコ、男子中学生のニシムラ、国語教師坂口。本書は、詩を愛する彼らの交流を描いている。散文と散文、会話と会話の間から詩的な表現が植物のように顔を出し、甘い香りをさせながら全身を舐めまわす。しかし、恍惚とした感覚が去った後、皮膚という皮膚には傷がある。そこから痛みがやってくる。詩にも小説にも棘があることをすっかり忘れていた。詩を読むこと、小説を読むことは、常に甘美に浸りながら、痛みに耐えることなのかもしれない。もちろんその逆も言える。彼らのやりとりはそんな大切な感覚を教えてくれる。

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人物・団体紹介

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小池昌代

1959年、東京生まれ。詩人・作家。2000年『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、10年『コルカタ』で萩原朔太郎賞を受賞。小説作品に『タタド』(07年表題作で川端康成文学賞受賞)、『たまもの』(14年泉鏡花文学賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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