人外魔境 河出文庫

小栗虫太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309415864
ISBN 10 : 4309415865
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
575p;15

内容詳細

世界のテラ・インコグニタ(未踏地帯)―南米アマゾン河奥地、グリーンランド中央部氷河地帯の冥路の国、青海省ヒマラヤ巴顔喀喇山脈中の理想郷、そしてコンゴ北東部の秘境中の秘境“悪魔の尿溜”―。国際諜報家・折竹孫七らが戦時下を舞台に活躍する、探検・SF・スパイ・魔境小説。『新青年』に書き継がれたオグリランドの極北!

【著者紹介】
小栗虫太郎 : 1901年、東京生まれ。推理小説作家、秘境冒険小説作家。京華中学校卒業後、会社員を経て印刷業を始めた後、小説をこころざす。「完全犯罪」が認められ、探偵小説文壇デビュー。雑誌『新青年』『オール讀物』『モダン日本』などに異色作・意欲作を発表した。1946年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ポップ さん

    密林、湿地、泥沼、地底、火山、氷河、孤島…。地球上に存在する地図にない領域。それら魔所へ到達すべく隊員を統べる、忍苦と自己犠牲の精神で人望を集める冒険家がいた。名を折竹孫七という。彼は隊長として、あらゆる未開地のアタックと生還を果たした。猪突六分と計画四分を信条に、目前であれ天幕で幾日も機会を伺い、天候も味方する。冥路の友を得た「有尾人」、アトランティスの謎に迫る「大暗黒」、南米の男カムポスが招く「水棲人」インカの黄金を巡る「第五類人猿」は特に印象に残った。野生を超えた原始の血潮、ここにあり。

  • ももや さん

    昭和のはじめのSF短編集。世界中が植民地開拓された時代に、まだ残る未開の魔境をめぐる連作。当時の読者はこれを冒険小説としてワクワクドキドキ読んだのだろうか。それとも小栗がまたまた与太話書いてるよ、とばかりに娯楽小説として読んだのか、どっちだろう。各々のお話にネタ元があったのか、完全に作者の想像力によるものなのか。堪能しました

  • amanon さん

    内容はともかくとして、夥しいまでに頻出する差別用語にちょっとひく(笑)。時代的背景はもちろんあるのだろうけれど、作者自身の愛国的志向も影響している気がする。それにしても、驚かされるのが、執筆当時、海外経験が全くなかったのにも関わらず、海外の描写が非常にリアルなこと。これは著者の博覧強記と類い稀なる想像力の賜物だろう。詳細に読めばツッコミどころもあるのだろうけれど、ある意味そこも魅力なのかもしれない。個人的には大半のエピソードの主人公を占める折竹よりも、「大暗黒」の山座に魅力を覚えるので、そこが残念だった。

  • Kotaro Nagai さん

    本日読了。本書は1939年10月から1941年7月まで雑誌「新青年」に掲載された13話をまとめたもの。秘境探検小説ということで、理屈っぽい「黒死館」よりは読みやすくなっている。なにより作者が楽しんで書いているのか余裕があるのがうかがい知れる。内容はその昔テレビで見た川口探検隊のようないかがわしさがあり、そこを受け入れられるかどうかで好き嫌いが分かれる作品でしょう。私はそれなりに楽しめました。

  • 塩崎ツトム さん

    読んでいて、まるでナチスと日本がかの大戦で勝ちつつある世界線に迷い込んだのかという錯覚に落ちた。折竹孫七という探検家は、アジアの盟主としてのナルシシズムを膨らませている日本国家の投影であり、彼の探検先でであい、彼に好意を抱き、そして都合よく死んでいく乙女たちは後に「解放」の名の元蹂躙され、そしてまるで「最初からいないもの」として扱われた南方の人々そのものである。ヒロイズムの隠し持つ、この野蛮さ!

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人物・団体紹介

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小栗虫太郎

1901(明治34)〜1946(昭和21)年。本名・栄次郎。東京生まれ。京華中学卒。1933(昭和8)年、「完全犯罪」でデビュー。以後、「後光殺人事件」「聖アレキセイ寺院の惨劇」など法水麟太郎が登場する特異な本格ミステリを次々と発表。戦時中に陸軍報道班員としてマレーに赴任した。戦後、疎開先の長野県で

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