日本人の故郷小盆地宇宙もお話から、水木しげる少年の見ていたらしい妖怪のお話や、遠野物語の遠野も出てくる。さらに学校の怪談、陰陽師に、イヌガミ…私の好きなキーワードがてんこ盛りでした。買ってよかった。話はあんまりまとまっている印象ではないんだけれども、あれもこれもといろいろおいしい具がいっぱいだった…欲張りな私にはむしろぴったりだった。そして最後の著者の言葉が胸にしみた。引用から『妖怪研究とは人間の心の研究であり、人間の社会の研究というべきなのである。』は心にすとんと落ちて、まとまりはなかったように思うけれども最後のこの言葉にすべてのキーワードが集約されているな、と素直に思う。良書です

酒呑童子と玉藻の前、鬼女紅葉のファンである。この本を買わないわけにはいかなかった…はっきり言ってよい本だった。酒呑童子が鬼になる前は美童であったとか、鬼女紅葉が最初戸隠山で義賊を気取っていたとか…面白い記事がちらほら…子供向けに書かれた本で、小松先生のほかの本と違って難しい用語は皆無。読みやすかったし買ってよかった

伊豆の踊子を読んだ時に感じた差別の意識。確か16歳くらいの時に読んだと思いますが、そのあとから、各地を転々として暮らす人々に興味がわき、そういった人々の痕跡を求めて、数々の書物を読んできました。こちらも異人論ということで、購入。大変興味深い書物でした。山伏、歩き巫女、河原者…そういった漂泊の民たちが被った被害を思わせるような数々の昔話や伝説。最後には著者の臭いものには蓋という今までの民俗学のありようを批判し、これからはそういった闇の部分にも踏み込んでいく努力をしなくてはならないのだ。という勇気がすごい。著者の温かい心意気に拍手！！

どうにも気になって購入！！ちょっと高かったけど買ってよかった〜！！もやもやしてる方は買ってみてください。損しない内容。盛りだくさん！！写真もたくさん！！伊弉諾流の写真がとっても興味深かった！！星10ですね