ツバキ文具店

小川糸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344029279
ISBN 10 : 4344029275
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
269p;20

内容詳細

ラブレター、絶縁状、天国からの手紙…。鎌倉で代書屋を営む鳩子の元には、今日も風変わりな依頼が舞い込む。伝えられなかった大切な人への想い。あなたに代わって、お届けします。

【著者紹介】
小川糸 : 作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる。同書は、2011年にイタリアのバンカレッラ賞、2013年にフランスのウジェニー・ブラジエ小説賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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鎌倉で、思いがけず先代の営んでいた文具店...

投稿日:2018/12/12 (水)

鎌倉で、思いがけず先代の営んでいた文具店、代書屋を営むことになった鳩子(ポッポちゃん)。 素敵なお隣さん、小さなお友達、男爵などとゆったりとした心温まる時間を過ごすポッポちゃんは、ゆるやかで穏やかで安らかだし、先代との確執をふり返るポッポちゃんは少し痛々しくて切ない。 鎌倉のお寺、お花、美味しい食事、海、描写が丁寧でやさしくてその空気に触れているみたいな気持になる。 そしてなんといってもポッポちゃんが請け負う代書、すべて手書き(活字でないという意味で)で本の中に存在するのがいい。文字の選び方、切手の選び方、便箋の選び方、何で書くか、どんな文体で書くか、知らないことがたくさん出てきてとっても興味深い。近所にポッポちゃんがいたらいろいろ教えてもらえるのに。 そして文庫本の左下ページがぱらぱらになってる! 鳩が飛んでいたり、花火が打ちあがったり。とても丁寧に大切に作られたこの本も大好き。

yupi さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    小川糸は新作中心に読んでいる作家です。今は珍しい代書屋さんの単なるお話かと思いましたが、色んな読み方(鎌倉ガイド、グルメ本、手紙のマニュアル等)が出来る素敵な作品です。手紙が作中でこんなにリアルに取り上げらる小説は初めてです。今年のBEST20候補にエントリーしました。私も汚文字(おもじ)なので、近くにこんなに素晴らしい代書屋さんが存在していたら、是非依頼したいと思います。ぽっぽちゃんから拘りの恋文を貰えたら最高だろうなぁ!

  • ウッディ さん

    鎌倉の地で、祖母から引き継いだ代書屋「ツバキ文具店」。絶縁状、天国からの手紙そしてラブレター、それぞれの事情で手紙を書けない依頼人に代わって代書を引き受ける鳩子の四季の物語。日本の季節を愛で、隣人との心を通わせ、代書依頼人の気持ちになって便箋や筆記具を選ぶ、そんな風に丁寧に生きることの大切さを教えてくれた一冊。鎌倉という地のレトロ感、美味しそうな食べ物なども魅力的で、鳩子の周りでは時間がゆっくり流れているように感じました。こんな風に暮らしてみたいと思える素敵な物語でした。とっても面白かったです。

  • zero1 さん

    手紙は人の想いを伝え、後に残る。現代人は文字を書く機会が少ない。メールが当たり前で手紙はほとんど書かない。鎌倉で文具店の副業として代書屋を営む鳩子。お悔やみや離婚のお知らせ、借金を断り、老女を救う手紙、そして絶縁状を請け負う。怒って依頼を断る場面やポストに入れた手紙の回収も。手紙とその依頼主にはドラマが。バーバラ夫人や男爵など脇役もこの作家らしい。終盤には【自分の字】で先代への手紙も。手書きの手紙掲載は斬新だし鳩子が使う文具も多彩(後述)。あなたは手紙を書いている?読んで損なしの一冊。17年本屋大賞4位。

  • mura_海竜 さん

    読み友さんから借りました、素晴らしい本でした。ありがとうございます。代筆屋さんツバキ文具店。小川さんの本も久しぶりでした。人の代わりになって筆をしたためる。時にはやさしく、お断りの手紙にはきっぱりと。依頼された表現をするために道具にもこだわる。そのレベルが半端じゃない。書くものと書かれるもの、そしてインクとその色の選定、磨り生み出される墨、その人のことを考え考え、生み出す文章。お隣のバーバラ婦人、男爵、パンティー、QPちゃんなど登場人物も個性的。実際の書も掲載、ひらがなが特に美しい。巻頭に鎌倉案内図。

  • まちゃ さん

    小川糸さん初読みでした。古都鎌倉の四季とそこでの暮らしが魅力的な良作です。先代の祖母からツバキ文具店と代書屋家業を引継いだ雨宮鳩子(ポッポちゃん)。代書屋を訪れる人々、先代とポッポちゃんの過去から想いを伝えることの難しさと大切さを考えさせられ、最後の先代への手紙にグッとさせられました。楽しめました。

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小川糸

作家。デビュー作『食堂かたつむり』が、大ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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