城壁/星 小島信夫戦争小説集 講談社文芸文庫

小島信夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062902793
ISBN 10 : 4062902796
フォーマット
出版社
発行年月
2015年07月
日本
追加情報
:
405p;16

内容詳細

精神を冒涜するものに腹を立てて小説を書くと語った鬼才・小島信夫が、究極の冒涜「戦争」を描く。傑作「小銃」ほか全九篇を収録。

【著者紹介】
小島信夫 : 1915・2・28〜2006・10・26。小説家。岐阜県生まれ。1941年、東京帝大文学部英文科卒。岐阜中学、第一高等学校時代から創作を始め、東大時代には同人誌「崖」を刊行。大学卒業の年に徴兵検査を受け、翌年入隊。中国で暗号兵として過ごす。46年、復員、岐阜師範学校に勤務。48年、上京。同人誌「同時代」を刊行。佐原女子高校、小石川高校を経て、54年、明治大学に勤務。55年、「アメリカン・スクール」で芥川賞受賞。57年、米国へ留学。57年、米国へ留学。63年、学生結婚した妻を喪い、この経験を、65年、『抱擁家族』へと昇華、翌年、同作で谷崎潤一郎賞受賞。68年から「別れる理由」を「群像」に連載。73年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞受賞。81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞受賞。82年、『別れる理由』で野間文芸賞受賞。89年、日本芸術院会員となる。94年、文化功労者に選出される。98年、『うるわしき日々』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 勝浩1958 さん

    どの話もヘンなのです。読んでいてとても居心地が悪いのです。それはおのれの思考の常識からの逸脱を忌避するからであろうか。でも作品はそんなことはお構いなしに、どんどん荒唐無稽の様相を呈してきます。そして作品の不可思議な魅力に私の常識も搦め取られてしまい、読み終えるころには脳に若干のむず痒さを残しながらも小島作品の中毒患者になるのであります。

  • 押さない さん

    「燕京大学部隊(全)」「小銃」「大地」「星」「城砦の人」「離れられぬ一隊」「無限後退」「城壁」「小さな歴史」平光善久。資料・大澤信亮。年譜著者目録・柿谷浩一。ほぼノンフィクションの戦地のリアリティ溢れる戦争私小説。・・・ではない。戦争はあくまで題材で、荒唐無稽で奇妙な「寓話」。こういう戦争小説をずっと求めていたのだ。

  • まどの一哉 さん

    小島信夫の戦争小説集。戦争体験を描くといってもいろいろな局面があるだろうが、小島信夫の場合なにかしら夢の中のような、切迫感のない不思議なものとなっている。敗色濃厚、もしくはすでに敗戦そして引き上げという時期のものが多いせいか、戦闘のリアリズムが過ぎ去った後の茫漠とした落ち着かない時間が流れている。

  • ハチアカデミー さん

    表題作の「城壁」が凄い。城壁を守るために配置された兵士たちが、その守るべき城壁を見失う短編作品。城壁を見失った兵士の「何のために、ここにいるのですか」という問いに対し、「『城壁』守るためだ」「だからこそ探すのだ」という答えの無意味さが際立つ。不条理戦争文学と言いたくなるが、むしろ戦争が不条理なのだということが、他の作品からも伝わる。銃にかつて体を重ねた女を投影する兵士を描く「小銃」、階級ごとに付与される星への執着する軍人たちの悲哀を描く「星」など、不気味で、人間の思考の複雑さ奇怪さが表現される作品を所収。

  • ひろゆき さん

    「戦争小説集」のタイトルに、悲しいかな軍事マニア心が惹かれてしまい、表題作の『城壁』から読み始めたが、……状態。以下、他の作品も……状態、なのは基本変わらず。第二次世界大戦の中国戦線を舞台に、兵士の異常な心理を描くのに、あまりにシュールで、ついていくのが、なかなか、とてもとても。熟読分析するだけの根気が欠けていまして。『小銃』がやや心に残る。

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小島信夫

1915年、岐阜県生まれ。東京大学文学部英文学科卒業。55年、『アメリカン・スクール』で芥川賞、65年、『抱擁家族』で谷崎潤一郎賞、72年、『私の作家評伝』で芸術選奨文部大臣賞、81年、『私の作家遍歴』で日本文学大賞、82年、『別れる理由』で野間文芸賞、98年、『うるわしき日々』で読売文学賞を受賞。

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