小山田浩子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784103336426
ISBN 10 : 4103336420
フォーマット
出版社
発行年月
2014年01月
日本
追加情報
:
157p;20

内容詳細

第150回 芥川賞受賞

仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。奇妙な獣の姿を追う私は、得体の知れない穴に落ちた。芥川賞候補作を含む、待望の第二作品集。

【著者紹介】
小山田浩子 : 1983年広島県生まれ。2010年「工場」で新潮新人賞受賞。2013年、初の著書『工場』が第二六回三島由紀夫賞候補となる。同書で第三〇回織田作之助賞受賞。「穴」で第一五〇回芥川龍之介賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    第150回(2013年下半期)芥川賞受賞作。時間が間延びしたように過ぎてゆく田舎の日常と、図らずもそこで暮らすことになった「お嫁さん」こと「私」の一夏の時間を淡々と描き出してゆく。とうとう何者なのかはわからない動物と、それが掘ったであろう穴。雨の日にも早朝から庭に水を撒き続ける義祖父と、今ひとつ実態の定かでない義兄。そうした存在も、ここでは日常の裏側に潜む不思議や、あるいは不条理としては働かない。むしろ、退屈な日常の時間を、より強固にすべく機能しているのである。穴は見ようとしないだけで、そこにいつもある。

  • 遥かなる想い さん

    第150回芥川龍之介賞受賞。 仕事をやめて、夫の実家の 隣に移り住む私。 全編にじわじわと広がる不気味さが 「穴」の世界なのだろうか。 多忙だった日々と、何もする ことのない日々との対比が 上手い。穴に落ちた私と、そこから 見える風景。まわりに蠢く獣と ともに、不気味な人々。義弟は 何の象徴だったなのだろうか… 得体の知れない世界が記憶に 残る、そんな話だった。

  • zero1 さん

    小説とは何か。全てが分かる文章は説明。見えないものを理解するところに意味がある。そして言葉ではなく、まず小説がある。近年、言葉のために小説があると勘違いした作品が多い。芥川賞選考委員の川上弘美がいかにも推しそう(後述)。緻密な描写は純文学しているし、無計画なようで構成が光る。共働きだった主人公あさひは、夫の転勤で実家の隣に専業主婦として住む。始まった田舎暮らし。見かけた獣を追って穴に落ちる。出られなければ「砂の女」だが違う。謎の男は幻?穴の意味は?地味な作品を評価する場として、芥川賞は必要だ。

  • hiro さん

    『工場』に続いて小山田作品2冊目。芥川賞受賞作ということで読んだが、『工場』のほうが断然よかったというのが正直な感想だった。川上弘美さんの直木賞受賞作『蛇を踏む』を読んだときにも感じたが、私にはテーマさえもわからなかった。毎回ではないが、読みにくい文体、テーマがわかりにくいなど、純文学の芥川賞受賞作には難しい作品が多いと感じる。私には候補作だった岩城けいさんの『さようなら、オレンジ』のほうが読みやすく、テーマもわかりやすかった。続けて、同じく候補作だったいとうせいこうさんの『鼻に挟み撃ち』を読んでみます。

  • えむ さん

    主人公あさひは、夫の転勤に伴って非正規の仕事を辞め、赴任先に近い義母の隣に移り住む。専業主婦となり生活のリズムが変わった。穴、黒い獣、子供、義兄が登場する。しかし、義祖父の死とともにそれらは消える。人との繋がりが薄い人の妄想、不安、恐怖。違うな。見ない人には存在しない、見る人には存在する。これが何を象徴しているか。純文学作品は難しい。2014-86。1742

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小山田浩子

1983年広島県生れ。2010年「工場」で新潮新人賞を受賞しデビュー。’13年『工場』で織田作之助賞、’14年「穴」で芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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