国会改造論 憲法・選挙制度・ねじれ 文春新書

小堀眞裕

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166609208
ISBN 10 : 4166609203
フォーマット
出版社
発行年月
2013年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p 17cm

内容詳細

二院制をとる国で、両院を別々の時期に選挙するのは日本だけで、世界一「ねじれ」やすくできている。さらに、英国型衆院と米国型参院という折衷、衆院の優越が中途半端だったことなど、国会制度の不備によって政権の短命化につながっている実態を解き明かす。

目次 : 第1章 なぜ二院制が必要か/ 第2章 英国的な衆議院と米国的な参議院の折衷/ 第3章 予算を含む財政に関する衆議院の優越が中途半端だった/ 第4章 両院が別時期に選挙する世界的に稀有な制度/ 第5章 小選挙区・二大政党制は憲法上無理だった/ 第6章 適度な「ねじれ」と付き合うために/ 第7章 対立軸なき時代の皮相な「ねじれ」の可能性/ 終章 選挙に頼りすぎない民主主義を目指して

【著者紹介】
小堀眞裕 : 1963年生まれ。立命館大学法学部卒業後、大阪市立大学大学院法学研究科後期博士課程中退。学術博士(法学・大阪市立大学)。琉球大学法文学部講師、立命館大学法学部助教授などを経て、立命館大学法学部教授。その他に、英エセックス大学客員研究員(1999‐2000)、英シェフィールド大学上級客員研究員(2009‐2010)。専門は、イギリス現代政治、比較政治などを研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • depo さん

    積読本。近年日本では国会が「ねじれ」になると政治が混乱してしまう。しかし、そもそも二院制は権力分立のための制度で、一方の院が突走ってしまうことを抑止する制度で、「ねじれ」があることを前提としている。ただ55年体制以前は衆参にねじれがあってもなんとかうまくやっていた。しかし55年体制になり、両院で政党政治が行われるようになり、しかも共産党は別にして政党間にイデオロギーの差が無くなると、ただ他党を批判することだけに専念するのでねじれが起こると、政治は混乱する。悪いのは、二院制か、選挙制度か、政党か、憲法か。

  • 日条左半次 さん

    衆参のねじれができるに至った歴史的な原因、諸外国の現状、今後の展望など、解りやすくまとめられている。ただ「改造論」と銘打つほどのドラスティックな提案がされているわけではなく、あとはこれを読む個々人がいかに考えを深めていけるかに委ねられている。私個人的には、与党の暴走を許さないという意味でも、以前からねじれはあっていいという考えだが、その前提として、以前読んだ本の中で書かれていた、いわゆる「おまかせ民主主義」から、国民ひとりひとりが脱却していくことだと思う。

  • Francis さん

    主に日本の国会の二院制について考察。著者はイギリスの現代政治が専門なので、主にイギリスを例に取ることが多いのだが、他の国についても目配りがされている。しばしば問題になっている日本の国会の二院制によるねじれの意義と問題点、イギリスの庶民院優越の実態について詳しく考察している。最後の章で欧米諸国では権利獲得のために人々がデモなど、選挙以外の行動を積極的に起こしてきたことを述べて、日本でも選挙以外の行動がもっと必要なことを述べるくだりに著者の民主主義への思いを見ることが出来るように思った。

  • ふじお さん

    英国政治の専門家だけあり、国際比較は充実。適度なねじれと今後も付き合うためにどうすればいいかの対案「改造論」はやや物足りなさを感じる。終章の民主主義のあり方を問う部分は著者の熱意を感じる。

  • ぷー さん

    ねじれがなぜあるのか、そもそも必要なのかと考えるきっかけになる。 イギリスと日本の予算に対する考え方の違いは面白かったです。

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小堀眞裕

1963年生まれ。現在、立命館大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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