婆娑羅大名 佐々木道誉 文春新書

寺田英視

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784166613106
ISBN 10 : 4166613103
フォーマット
出版社
発行年月
2021年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
206p;18

内容詳細

婆娑羅とは単なる乱暴狼藉のことではない。華道、香道、茶道、連歌、そして能・狂言まで、現代日本人の美意識の源流は、この男にあった。足利幕府草創期の不動の重臣であり、歴戦の強者でもあった道誉の鮮やかな生涯をたどる。

目次 : 第1章 佐々木氏の出自と家職、そして若き日の道誉/ 第2章 動乱の時代―両統迭立と三種の神器/ 第3章 婆娑羅―その実相と文化人道誉(妙法院焼討/ 立花/ 聞香/ 連歌/ 能狂言/ 茶寄合/ 楠木正儀と道誉/ 大原野の大饗宴/ 肖像自賛と道誉の死)/ 第4章 婆娑羅から傾奇へ―変容と頽廃/ 第5章 根源的主体性と自由狼藉の間

【著者紹介】
寺田英〓 : 昭和23年大阪府生れ。上智大学文学部史学科卒。文藝春秋入社後、主として編輯業務に携わる。平成26年退社。在学中から武道に親しみ、現在和道流空手道連盟副会長、範士師範(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 金吾 さん

    子供のときに吉川英治さんの『私本太平記』を読んで以来佐々木道誉に関しては惑星的なイメージがあり、読む前の期待値はかなり高かったです。思っていたものとは異なりましたが、第1章と第2章は良かったです。

  • みこ さん

    タイトルに名前が入っているだけで惹きつけられる佐々木道誉の史伝。とはいえ、彼の生涯を順を追って紹介したものというよりは彼の愛したものを通じて婆娑羅とは何か、それが後世に与えた影響は何かについて書かれているので、南北朝時代の歴史の勉強にはならない。婆娑羅から傾奇までの流れは分かるが、そこから三島由紀夫にたどり着くのは流石に少々すっ飛ばし過ぎの感が否めない。それでも酔狂と思われた彼の一途な面が垣間見えて、政治的に一貫して尊氏・義詮に仕えた義理堅さの一因は掴めたかも。

  • bapaksejahtera さん

    室町期の婆娑羅大名佐々木道誉。太平記で楠木正成と並ぶ魅力的人物の生涯を追うことで、日本人の美意識のある部分を作り上げた人物を、極めて文学的美文を以て描く。華道、聞香、茶道、和歌連歌等への深い理解と共に、大名・武士としての力量を十分発揮しつつ、疾風怒濤の時代を自由闊達な精神で生きた人物像が描かれているとは思うが、同時代の婆娑羅人物への論究はやや薄い処へ、後世の傾奇者や西洋のダンディズムに話が移り、やや当惑の読書となる。人物叢書など然るべき土台を得てから読むべき本と言っておこうか。

  • nagoyan さん

    優。いささか古めかしい解説と実証史学とは異なる価値判断的な、換言すれば芸術的な観点からの道誉の人格と係る人格の生まれた社会的・歴史的な背景が語られる。東洋的な「自由」論や江戸前期までの傾奇の歴史などにも目が配られる。

  • saladin さん

    もっと佐々木道誉自体に焦点を当てて欲しかったなというのが読了後の感想。4・5章はわざわざ章立てするほどの内容では…。某大河ドラマに道誉の5代前の佐々木兄弟が出てきたので、タイムリーかもとは思ったけれど。

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