特殊害虫から日本を救え 集英社新書

宮竹貴久

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087213171
ISBN 10 : 408721317X
フォーマット
出版社
発行年月
2024年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
256p;18

内容詳細

日本の食を守るための、
想像を絶する戦いの記録。
数十年前まで、九州以北では南西諸島で採れる農作物の多くを食べることができなかった。
当時、ウリ類や熱帯果樹をむさぼり食う”特殊害虫”が蔓延し、法律でこれら作物の移動が禁止されていたのだ。
それが今、ゴーヤやマンゴーが日本全国の食卓に並ぶようになったのは、
害虫根絶に人生をかけた現地職員の、想像を絶する戦いがあったからだ。
本書は、根絶事業に自ら携わり、死闘の現場を間近で見てきた現役昆虫学者による奮闘の記録である。
日本の食を支えた名もなき戦士たちの、努力と情熱と執念をぜひ知ってもらいたい。


一九六二年、大阪府生まれ。
岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域教授。
理学博士。
ロンドン大学(UCL)生物学部客員研究員を経て、現職。
受賞歴に日本生態学会宮地賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本動物行動学会日高賞など。
主な著書に『恋するオスが進化する』『「先送り」は生物学的に正しい』『したがるオスと嫌がるメスの生物学』『「死んだふり」で生きのびる 生き物たちの奇妙な戦略』など

【著者紹介】
宮竹貴久 : 1962年、大阪府生まれ。岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域教授。理学博士。ロンドン大学(UCL)生物学部客員研究員を経て、現職。受賞歴に日本生態学会宮地賞、日本応用動物昆虫学会賞、日本動物行動学会日高賞など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    海外から侵入したミバエやゾウムシを根絶するために日夜研究や働いている人たちの物語。ありがたいなあ。マンゴーや南国の果物を当たり前のようにして食べている裏にはこんな子をやっていたのか・・・・空港の税関で持ち込まれた果物を没収されるのはそれなりに理由があるのだ。温暖化でこんな特殊害虫が増加してゆくと思う。地味だけど大事な仕事。国としても、ちゃんとした予算をつけて守って欲しいと思った。図書館本

  • サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥 さん

    (2024-189)特殊害虫とは外国から侵入し、作物に被害を与える害虫のこと。特殊害虫との果てしない戦いの歴史を記したドキュメンタリー。「プロジェクトX」的だなぁと思ったら実際にも放映されたそうですね。海外から侵入したミバエやゾウムシなどを根絶すべく、様々な方法を駆使して日々活動する人々。相手が生き物だけになかなか予想通りにはことが運ばない。そんな時は必ず現地で確認作業。地味だけど大切なことだと思います。こうした地道な努力のおかげで日本の農産物は守られているのだなぁと感心しました。五つ星です。★★★★★

  • たまきら さん

    新刊コーナーより。壮大なドキュメンタリーは、一本の映画を見たような充足感を与えてくれました。この本で駆除対象となっている特殊害虫とは、侵略的外来生物であり、作物に多大な被害を与える虫です。いたちごっこにも思える戦いかもしれませんが、努力されている人々の最前線を知ることができました。温暖化に伴いこれからも様々な脅威が侵入してくるでしょう。弛まぬ研究・現場の人々のため、継続的な国の資金援助が必要だと思います。面白かった。

  • 田中峰和 さん

    著者の師匠筋にあたる科学者伊藤嘉昭氏の生涯が凄まじい。農林省に入省早々、皇居前広場のデモに参加し、逮捕拘留され有罪となって17年続いた裁判のあと、ようやく復職。まさに波乱の人生だったが、彼の特殊害虫駆除への執念と功績は大きい。休職中も研究を続け、生活のために欧米の生態学の発展を紹介する書籍を何冊も執筆。沖縄、奄美諸島や先島諸島に侵入していたミカンコミバエやウリミバエの根絶に寄与してきた。わずか数ミリの害虫たちの農作物への被害は大きく、農家の死活問題になる。数ミリの体で2キロも飛翔する害虫の根絶は困難だ。

  • つまみ食い さん

    ヒアリといった外来生物は時折ニュースになるが、日本に一度定着し農作物などに害を与える外来の害虫をどのように根絶するか、その取り組みの歴史を扱った新鮮な切り口の本。オスを誘引して駆除する方法や不妊化した虫を大量に放つ方法など様々な手法が採られてきた。それにしても、その手法の一つをあらわした「空から1億の不妊ミバエが降って来る」という章名は衝撃的

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