草花たちの静かな誓い 集英社文庫

宮本輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087440652
ISBN 10 : 4087440656
フォーマット
出版社
発行年月
2020年01月
日本
追加情報
:
472p;16

内容詳細

アメリカに住んでいた叔母が修善寺で亡くなり、突如、4200万ドルもの莫大な遺産を相続することになった弦矢。遺骨を抱え、弁護士とロサンゼルス郊外にある叔母の家に向かった。そこで白血病で死んだはずの叔母の娘・レイラが行方不明だと知らされる。27年もの間、叔母はなぜそのことを秘密にしていたのか、レイラはどこにいるのか。弦矢はその謎を追い始める―。運命の軌跡を辿る長編小説。

【著者紹介】
宮本輝 : 1947年3月6日兵庫県生まれ。77年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。78年『螢川』で第78回芥川龍之介賞、87年『優駿』で第21回吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を、10年『骸骨ビルの庭』で第13回司馬遼太郎賞受賞。また同年、紫綬褒章を受章。19年「流転の海」シリーズが完結し、第60回毎日芸術賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょろこ さん

    ナツイチ2020の一冊。小説を読むことの楽しさ喜びを味わえた作品だった。叔母の莫大な遺産を相続することになった主人公が、実は叔母には行方不明になったままの娘がいることを知る。なぜ秘密にされてきたのか…その謎に迫る物語。ロサンゼルスの情景と共に緩やかに流れていく時間がまず心地よさを誘い、謎に迫る時間はとにかく興味をそそる。終盤の語りはまるで自分もその場で耳を傾けているような感覚だった。誰も傷つけたくない、その登場人物誰もの優しさが読み手の心をふんわり包む。それが心地よい読後感へといざなう。これが良かった。

  • KAZOO さん

    宮本さんの長編小説は久しぶりです。「逆転の海」の最終巻がまだ文庫で出ていないので最近出版されたこの本を読みました。海外ものは「ドナウの旅人」以来です。今回は主人公の叔母が死んでかなりの遺産を相続するのですが、そのための条件が死んだと思われている叔母の娘を探し出すという一種のミステリーのような物語です。ロスを中心に物語が進みますがその娘がいなくなった理由もかなり重いものでした。出てくる人物たちはいい人が多く宮本さんらしい作品で久しぶりに楽しめました。

  • 相田うえお さん

    ★★★☆☆20014 アメリカに住む叔母の遺産四十数億円を相続した男性が主人公。叔母からは娘は病死したと聞かされていたが、弁護士から叔母の遺言『もし、娘が見つかったなら遺産の7割を渡して欲しい』と伝えられ、娘は病死ではなく誘拐されて行方不明だと明かされる。なぜ?謎?アメリカを舞台とした奥の深い話でした。●日本ではショッピングセンターCOSTCOをコストコというが、米国ではコスコと発音する?●ローリングストーンズのミックジャガーと呼ばれているものは何なのか?→ニックジャガー→ニクジャガ→肉じゃが!あはは。

  • ゴルフ72 さん

    42億円もの遺産を引き継ぐ・亡くなった叔母の秘密・ロサンゼルス郊外の豪邸 この物語はその豪邸の中の余り手を入れず思いのままに咲き乱れる花々たちのささやきをバックに叔母の秘密を静かに明らかにしていく。宮本作品のすばらしさはこの物語の重要な舞台となるロスアンゼルス郊外の豪邸や九百坪もの庭を言葉によって読者に見せてくれていることである。そして、叔母菊枝のスープは主人公弦矢と秘密の解明の重要なヒントを見つけたニコとの未来を表している。

  • エドワード さん

    小畑弦矢は、日本旅行中に突然死した叔母から莫大な財産を相続する。ロサンゼルスの彼女の家を訪れた弦矢は、子供の頃に病死したと聞かされていた従妹が、実は誘拐されたかもしれないと知る。アメリカ西海岸を舞台にした小説は珍しく読んだことがない。人種のるつぼ・アメリカ。陽気でドライな人々との交流の中で描かれるミステリー。草花が咲き乱れる広大な叔母の庭。「花にも草にも木にも心があるのよ。」極めて東洋的な自然観が乾いた風土を潤す。真実は意外なところから導かれる。叔母が残したスープとクールな探偵ニコがいい味を出していた。

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宮本輝

1947年3月6日兵庫県生まれ。77年『泥の河』で第13回太宰治賞を受賞しデビュー。78年『螢川』で第78回芥川龍之介賞、87年『優駿』で第21回吉川英治文学賞を受賞。2004年『約束の冬』で第54回芸術選奨文部科学大臣賞文学部門を、09年『骸骨ビルの庭』で第13回司馬遼太郎賞を受賞。また同年、紫綬

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