異国の窓から 文春文庫

宮本輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167348120
ISBN 10 : 4167348128
フォーマット
出版社
発行年月
1996年02月
日本
追加情報
:
16cm,266p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    源流は意外にも近いのだが、一方のラインが南から北に流れるのに対して、ドナウは西から東へとヨーロッパの中央部を横断する。ドナウはローマ帝国にとっての生命線であったし、それ以降も東西交易に重要な役割を果たしてきた。レーゲンスブルクやブダペストの繁栄は、この如実な結果である。さて、本書は宮本輝が『ドナウの旅人』の執筆に際して、その取材のためにドナウをたどった紀行である。この人は存外にも気分が動きやすく、この旅の間でもしばしば不機嫌になったりもする。それもまたこの人の小説の面白さとして反映しているのかも知れない。

  • KAZOO さん

    宮本さんのシルクロードのルポを読んだので、昔読んだこの本を再読しました。これは「ドナウの旅人」の取材旅行でやはり日本人が宮本さん含め同行記者とのやり取りがかなり面白く描かれているように感じました。記者は肩に力が入りすぎているようで宮本さんにいつも揶揄されている感じです。レーゲンスブルグから黒海までの都市や国々を旅します。当時はかなり大変であったことがわかります。「ドナウの旅人」を再読したくなりました。

  • 美雀(みすず) さん

    「ドナウの旅人」の執筆の為に訪れた東欧諸国の紀行文。「ドナウ…」以降の作品にも影響を与える貴重な旅行だったんですね。当時の共産圏のただならぬ雰囲気に息が詰まりそうです。特に女性記者は大変な役目をされて、帰国された時は誰よりもホッとしたんじゃないかなと思います。

  • B-Beat さん

    ★作者の宮本さんが「ドナウの旅人」を執筆するに際し、取材として約20日間かけてドナウ河の流域を駆け抜けた旅行記。面白かった。時は1982年。この後10年足らずでベルリンの壁が崩壊することを考えるとその後の歴史の必然性を感じて、作者はこの地を舞台にした小説を書こうと思ったのであろうか。この地には必ずや書くべき人間ドラマがあるという確信というか。決して参考文献とかに頼らず自分の見聞きしたものから小説を書く作者の自負というか達観。「ドナウ」から生まれた作品は他にもあるようだ。チェックしていきたい。

  • みみずく さん

    小説執筆の取材のため、西ドイツからルーマニアまでドナウ川に沿って旅に出た宮本輝一行。当時共産圏の国々を廻るのは厳しそうだがアクシデントが起きても「人間を信じぬく」という宮本さんの信念で現状を打破。結果様々な人達と通り一遍ではない関わりを持つことができたユニークな旅行記となっている。特に、ハンガリーで出会った日本で学びたい青年の「インポッシブルドリーム」を「ポッシブル」に変えよう、と決心するくだりとその父親との短いやりとりがとても印象的だった。

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人物・団体紹介

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宮本輝

1947年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦〓』『青が散る』『流転の海』(全九部。毎日芸術賞)『春の夢』『優駿

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