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内容詳細
幕末・維新の動乱を描く宮本文学初の大河歴史小説、いよいよ佳境へ!
時代は江戸幕府最末期の安政から元治年間。お登勢を妻に迎え薬売りとして一本立ちした弥一は、「高麗屋」の主・金兵衛から、京で二、三年暮らし、経験をさらに積むよう言われる。その頃京には、島津久光が兵を率いて上洛し、天皇を奉じて幕府と対決する――との噂が流れていた。弥一は、薩摩藩邸に向かい旧知の園田矢之助と面会する。尊王攘夷の嵐はますます吹き荒れ、寺田屋事件、池田屋事件と血なまぐさい騒動が続く。さらに攘夷派のもう一つの雄・長州藩と諸外国の間で紛争が起き、いよいよ幕府の権力は崩れつつあった。
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人物・団体紹介
宮本輝
1947年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため二年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦〓』『青が散る』『流転の海』(全九部。毎日芸術賞)『春の夢』『優駿
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