星々の悲しみ 文春文庫

宮本輝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167348243
ISBN 10 : 4167348241
フォーマット
出版社
発行年月
2008年08月
日本
追加情報
:
16cm,260p

内容詳細

喫茶店に掛けてあった絵を盗み出す予備校生たち、アルバイトで西瓜を売る高校生、蝶の標本をコレクションする散髪屋―。若さ故の熱気と闇に突き動かされながら、生きることの理由を求め続ける青年たち。永遠に変らぬ青春の美しさ、悲しさ、残酷さを、みごとな物語と透徹したまなざしで描く傑作短篇集。

【著者紹介】
宮本輝 : 昭和22(1947)年、兵庫県に生れる。追手門学院大学文学部卒業。52年、「泥の河」で第13回太宰治賞を、翌53年、「螢川」で第78回芥川龍之介賞を受賞。62年には「優駿」で第21回吉川英治文学賞を、平成16年には「約束の冬」で第54回芸術選奨文部科学大臣賞を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ろくせい@やまもとかねよし さん

    7短編の収録集。人智が及ばない非情な死や理性では解せない利己的な行為を描写。死は、若年の突然な病死や目前に死しかない結核患者を、利己的な行為は、昼中で平然と行われる不倫、火に執着する男、一心不乱に仕事をする男、希少な蝶に執着する男を用い、これらに抗えない切なさを醸す。裏表紙の「透徹したまなざし」がそれを巧く表現する。ただ、最終編だけ異なる雰囲気を抱いた。そこには、抗えない「死」であっても、それを抗う本能を表現。巻末の各編初出情報に、最終編のみが他6編の1年前に発表とあった。宮本思想の変遷を思惟した幸福感。

  • zero1 さん

    短編集を久しぶりに再読。表題作は浪人の、「北病棟」と「不良馬場」の二つは結核入院の経験が生きた作品。死が近いからこそ生は輝く。「小旗」で父親が倒れるのは「流転の海」や「螢川」と同じ。「火」の狂気は「泥の河」の蟹に通じる。「西瓜トラック」は短編「真夏の犬」を思い出した。どの作品も、別の作品世界につながっている。「不良馬場」は「優駿」を思い出したが、馬が隠喩になったいる点が印象的。図書館の返却ワゴンにあったが、読んで損はない一冊。短い中に情景をイメージできる点は流石。

  • あつひめ さん

    大人への変換期。楽しいこと楽なことばかりではなく、どちらかといえば苦味が残るのが青年期ってことだろうか。どこに心のモヤモヤをぶつけたらいいのか…。今の時代でも皆、苦味のある時を過ごしているだろうか。その苦味が老年になり思い出すと甘味に変わるのかもしれない。

  • 美雀(みすず) さん

    どれも暗くて切なくなった。若者から見た他人の生き様はどうだっただろうと感じさせる短編集。もうその年代はとっくに過ぎてしまったけど、若い頃に読んでいたら感想は違っていただろうなぁ。若い人が死ぬのと年老いた人が死ぬのと感じ方は違うだろうし…。病気で死ぬのは仕方ないと思いがちですが、死ぬ事が分かっているから切なくなった。

  • おか さん

    うーーん微妙、、、表題作 は私の読みが浅いのか この題名だから読んでみました みたいな感想になる(笑)なんだろう 川三部作の印象が強くて 何か 軽く感じてしまった。きっと 一気に読まずに ちょこちょこ読んだのがいけなかったかな、、、

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人物・団体紹介

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宮本輝

1947年、兵庫県神戸市生れ。追手門学院大学文学部卒業。広告代理店勤務等を経て、77年「泥の河」で太宰治賞を、翌年「螢川」で芥川賞を受賞。その後、結核のため三年ほどの療養生活を送るが、回復後、旺盛な執筆活動をすすめる。『道頓堀川』『錦繍』『青が散る』『流転の海』(全九部。毎日芸術賞)『春の夢』『優駿

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