泥ぞつもりて

宮木あや子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163276601
ISBN 10 : 4163276602
フォーマット
出版社
発行年月
2008年11月
日本
追加情報
:
20cm,285p

内容詳細

入内できぬ女の思い。后になっても叶わぬ恋。報われることのない帝の愛。女は待ち、男は孤独を知る。いつの時代も、女に生まれれば同じこと…。平安王朝を舞台に、様々な狂おしい愛のかたちを描く中篇集。

【著者紹介】
宮木あや子 : 1976年、神奈川県生まれ。2006年、「花宵道中」(新潮社)で第五回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞を同時受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ミカママ さん

    「東風吹かば」「月やあらぬ」などなど馴染みのある歌とともに綴られる、(私的には)藤原高子を中心にした一大平安絵巻。高子と業平の交情がとても艶っぽい。高子の人生の凄まじさには圧倒される。清和天皇との子(陽成天皇)を生しておきながら...。業平とのシーン「二人で鬼に食われればよいわ。最後まで抱いていてたもれ」に感情移入。欲をいえば、登場人物多すぎて、人間関係の整理に時間がかかったのが残念。再読要、です。

  • れみ さん

    平安時代の宮中で天皇の世継ぎをめぐる争い、ままならぬ恋や様々な欲望のうずまく物語。短い間隔で語り手が入れ替わるのでついていくのが少し大変だけど、そのぶん、この人悪そうだなとか怖いなと思うような人にも意外な内面が見えてくるのが面白い。表題作のラストが切なくて良い。

  • 巨峰 さん

    杉本苑子さんの「山河寂寥」と全く同じ時代を扱った宮木あや子さんの平安恋絵巻。女性が自由に恋愛できた時代に藤原北家に生まれたがゆえに父兄に生き方を制約された藤原高子を中心とした中編3編。杉本さんの小説より文化的な王朝小説だったと思う。らのべぽい・やおいぽいところもあるんだけど、平安やら日本の古代やらはそんなのが似合うおおらかな社会だったような気がするなあ。つい最近京都御所あたりを散策したので、その雰囲気で楽しめた。私は先に「山河寂寥」を読んでいたから理解できたけど、これをいきなり読むとかなり厳しいかもしれぬ

  • クリママ さん

    表題作含む3編の中編。3編すべて平安時代、異母兄の藤原基経によって在原業平との仲を無理やり裂かれて入内させられ、陽成天皇の母となった藤原高子の半生が描かれる。政も蔑ろにされ、ただ己のの望むままに生きようとし、それもかなわない殿上人。権力、欲望にのめる心を、池の底にたまる泥に例える。わずかながら時期も前後し、その時代の難しさからも、物語についていけたのかどうかわからない。思い描いていた、瀬戸内晴美、田辺聖子作品のような、雅な王朝絵巻、官能の世界ではなった。

  • 銀河 さん

    読むのに時間がかかった。真剣に文字に向き合わないと頭に入ってこなくて。内容はとてもおもしろかった。大好きな百人一首でお馴染みの方々が出てきて大興奮。「筑波の山のあのお歌」の陽成院がああいう人だとは驚いた。多美子と清和天皇の「凍れるなみだ」が一番好きかな。高子は最後まで素敵だった。できれば家系図が欲しい。終盤、覚えきれなくなり、天皇もう譲位しないでと切に願った。話に山場がなくていつ始まっていつ終わってもいい感じがした(いい意味で)。たくさん漢字を読んだのでお利口さんになった気分。感想はばかっぽいが。

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宮木あや子

1976年、神奈川県生まれ。2006年、『花宵道中』で第5回「女による女のためのR‐18文学賞」大賞と読者賞をダブル受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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