日本幻想文学集成 32

室生犀星

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784336032423
ISBN 10 : 4336032424
フォーマット
出版社
発行年月
1995年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
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追加情報
:
20cm,280p

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読書メーターレビュー

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  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    魚尽くしの短編集。「蜜のあはれ」は再読。再読して始終、会話文で綴られるにも関わらず、情景がありありと浮かぶ闊達さに唸るばかり。そして際どいような会話をしつつも無邪気で人好きな金魚が可愛らしい。そんな彼女が出逢うのは大抵、飼い主である作家「をじさま」と過去に交流があった女性達の幽霊だ。「をじさま」を手酷い形で別れた女性の幽霊には敵意を剥き出しにしたり、遂には「をじさま」との子供を産もうとする事が健気。「魚になった興義」の元ネタは「雨月物語」の「夢応の鯉魚」だが、ラストの焦点が膾に当たっているのが変わっている

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 魚にまつわる詩・小説集。小説「蜜のあはれ」「火の魚」と詩は既読。「蜜のあはれ」と同様に魚の語り口が魅惑的な短編「鮠(はや)の子」が良い。魚になって捕らわれ俎板に乗せられるリアルな夢を見る短編「魚になった興義」は、室生犀星怪談集の夢にまつわるいくつかの短編と雰囲気が似ている。短編「寂しき魚」は詩の「魚」のバリエーション。「三本の鉤」の老獪な鰻の描写もさることながらそれを釣る俊太と身受けされた妻のおりえとのやりとりが良い味を出している。

  • Tonex さん

    14編の小説・詩・エッセーでおりなす魚アンソロジー。室生犀星は自ら「魚眠洞」と号するほど魚好きだったらしい。▼金魚と老人の妄想生活を描いた怪作「蜜のあはれ」だけ読むつもりだったが、あまりにも「蜜のあはれ」の衝撃が強かったので、つい全部読んでしまった。室生犀星に幻想文学者のイメージはなかったが、この人は魚に憑依できるらしい。シュール。それにしても、「蜜のあはれ」はすごい。

  • miu さん

    をぢさま♡あたいね、って何これめっちゃ可愛い。犀星氏はきっと鼻の下を伸ばしながら書いていたのではないかな。人間の姿になって、をぢさまにおねだりしたり甘えたり、時には生意気にいぢわる言ったり。男性はこんな女性がお好きですか?笑 同姓から見てもズルいくらい可愛いものね。この小悪魔っぷり見習いたい。

  • に さん

    魚を擬人化するとこうなるのか...と思いました。文に慣れるのに時間がかかってしまったけれど、楽しかったです。映画も観てみたいです。

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