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17歳のサリーダ

実石沙枝子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065375556
ISBN 10 : 406537555X
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2024
Japan

Content Description

「フラメンコは、はぐれ者の文化なんだ」
17歳の新菜は、親友をいじめから守ったことで自分も標的になり、それを知りながらも放置した学校に失望して辞めた。孤独な日々を送る新菜は、ある日、フラメンコのプロダンサー玲子、カンタオール(歌い手)ジョージと出会う。二人の誘いでフラメンコを始めた新菜。玲子の優しさとジョージの歌に触れながら、止まっていた新菜の17歳は再び時を刻み始める。

【著者紹介】
実石沙枝子 : 1996年生まれ、静岡県出身。「別冊文藝春秋」新人発掘プロジェクト1期生(和足冴・名義)。第11回ポプラ社小説新人賞奨励賞受賞(実石サエコ名義)。2022年、『きみが忘れた世界のおわり』(「リメンバー・マイ・エモーション」から改題)で第16回小説現代長編新人賞奨励賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ☆よいこ

    YA。フラメンコ。イジメ。同性愛▽ひどいイジメが原因で高校を中退した畑村新菜(にいな)は「はぐれ者」歴2ヶ月で鬱々としていた。母のお使いで外出した帰り、不思議なギターのリズムに惹かれて洋食屋をのぞく。コック服ロン毛タトゥーのジョージに強引に誘われ、新菜はフラメンコをはじめた。新しい出会いが新菜の世界を広げていく▽イジメた人間がなんにも反省してなくてザマアもないけれど、本当に必要なのは信頼できる友達と熱中できる事なんだよね。爽やかでいいお話でした。2024.12刊

  • えんちゃん

    図書館新刊コーナーでたまたま手に取る。実石さん2作目。高校退学した17歳女子のフラメンコ物語。いじめ、偶然の出会い、戸惑い、葛藤、成長。前半は予定調和で内容が軽く感じるけど、主人公ニナがフラメンコで輝きを増す姿が眩しくて、ミリちゃんとの友情には涙が出た。今が全てじゃないし、今いる居場所が全てじゃない。まずは一歩踏み出そう。そんな勇気をくれる良作。サリーダとは出口のこと。孤独からの出口は新しい自分への入口。児童書としてもお勧め。

  • Karl Heintz Schneider

    「あなたには踊る理由がある。だってフラメンコは はぐれ者の文化なんだから。」いじめが理由で高校を中退し退屈な日々を送る17歳の新菜はある日、家の近くの「キッチンさいばら」でフラメンコを教えているという女性と出遭う。温かい気候を求めてアンダルシア地方にやってきたロマ族は文化の違いから迫害を受け、定住を強いられもした。彼らの嘆きや悲しみを表現したものがフラメンコの起源となっている。学校をやめて、どこにも居場所も友達もいない私とおんなじだ。そう感じた新菜はフラメンコを習うことを決意する。

  • まる子

    高校生の新菜は普通に2年生になると思っていた。あの事が起こるまではー。クラスのカースト上位から友達を守れなかった。辛い思いをしたまま転校した友達。そして2年生にならなかった「はぐれもの」の新菜がキッチンさいばらで出会ったジョージ、玲子さんとともにフラメンコの世界へ。フラメンコを通して、あの時の「過去になるべきものが、過去になった。」と感じ、「今ならそのおかげで強くなれたって言える」までに気持ちを変えられた。ラストの友達との再会に泣ける😭ステージからのパルマ、そして発音は微妙だけどバモスアジャ!オレ!

  • よっち

    親友と自分のいじめを放置していた高校をやめた畑村新菜。彼女がプロのフラメンコダンサー玲子とカンタオールのジョージと出会う青春小説。先生の心無いセリフには反発したものの、居場所を失いつつあることを実感する中で出会ったジョージたち。突然差し伸べられた赤の他人の手を取った新菜がフラメンコに出会い、その素質を見出されて止まっていた時を再び刻み始める展開で、思わぬ形で再会したいじめの元凶との認識のズレも気になるところでしたけど、それでも周囲の人たちに支えられながら逃げずに向き合っていく結末はなかなか良かったですね。

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