バサラ将軍 文春文庫

安部龍太郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167597016
ISBN 10 : 4167597012
フォーマット
出版社
発行年月
1998年05月
日本
追加情報
:
312p;16

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読書メーターレビュー

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  • 如水 さん

    『逃げ上手の若君』に触発されて😅御話は現連載より少し後の御話が主で、リアル天下の副将軍=足利直義、野望の憑依者(by 伊東潤)=高師直、師直とDQN…じゃなかったバサラ大名=土岐頼遠、竹沢右京亮(誰?)、一休さんのとんち相手=足利義満、最後は義持(義満の子供ね)時代、貿易の進物である象と仲間達の若狭〜京迄の道中記、計6編の短編集。南北朝時代の思想及び『バサラとは何なのか?何が対象となり得る者だったのか?』と言う事が良く分かる内容です。特に土岐頼遠の解釈は…中々感慨深いモノが😭徳と力は反発しあう。納得。

  • エドワード さん

    私は日本史のどの時代の物語も好きだが、最も興味深いのは中世である。一般的には難解とされ敬遠される南北朝時代と室町時代。安部龍太郎氏は「人が神仏と決別して己の力だけを頼りに生き始めた時代」と呼ぶ。この時代に英雄はいない。躁鬱な足利尊氏、神経質な足利直義、勝手放縦なバサラこと高師直に佐々木道誉。京都に朝廷と幕府が並び立ち、公家と武家が同じ空間で交差する。吉野に南朝がいる。果てしなき闘争の時代だ。南北朝を征した足利義満をもってしても冒せなかった皇位。武力でない権威が支配する日本の不思議がこの本では語られている。

  • 豆乳くま さん

    南北朝時代から室町時代、尊氏、義満、師直、名前だけ知ってるけど位でお初にお目にかかります。師直が葵に懸想しする『師直の恋』、竹沢右京亮が裏切に裏切を重ねる苦悩『智謀の淵』、義満の恋の駆け引き『バサラ将軍』、朝廷に献上された象を巡る『アーリアが来た』などどれもとても面白かった。戦国時代とは違った顔ぶれが新鮮。

  • 糜竺(びじく) さん

    室町時代初期を描いた短編集。最後の作品の「アーリアが来た」はちょっぴりユーモラスで面白かった。

  • マツユキ さん

    最近よく読む室町時代。おなじみの足利直義、高師直。土岐頼遠も知っている。新田義興に仕える竹沢右京亮は、初めて。三代将軍、足利義満。勇ましさより、痛ましさを感じました。男女を含めた人間関係がしんどいですが、最後に収録された、四代将軍足利義持に献上された象を運ぶ『アーリアが来た』は爽快感がありました。

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人物・団体紹介

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安部龍太郎

1955年福岡県生まれ。久留米工業高等専門学校卒業。90年『血の日本史』でデビュー。2013年『等伯』で第百四十八回直木賞受賞。20年第三十八回京都府文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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