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境界の民難民、遺民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々

安田峰俊

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041025383
ISBN 10 : 4041025389
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2015
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

なぜ女子大生は「無国籍者」となったのか? なぜ軍閥高官の孫は夜の街の住人となったのか? 国家という枠組みを取り払った場所で生きる人たちが、本当に大切にしているものは何か。彼らから見た日本とは――。

【著者紹介】
安田峰俊 : 1982年滋賀県生まれ。ノンフィクション作家、多摩大学経営情報学部非常勤講師。立命館大学文学部(東洋史学専攻)卒業後、広島大学大学院文学研究科修士課程修了。在学中、中国広東省の深〓(せん)大学に交換留学。一般企業勤務を経た後、運営していたブログを見出されて著述業に。アジア、特に中華圏の社会・政治・文化事情に通じる作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 「難民」という言葉から何を連想するか。最近シリア難民の話題を目にすることが多いこともあり、特殊で大変で弱くてかわいそう、そんなイメージを漠然と抱いていたことに改めて気づきました。「はじめに」の中にあった小見出し、『マジョリティはマイノリティに同情する、ただし理解はしない』これがすべてを語っていると思った。

  • おさむ

    国と国の境界線に立つ人々を描くノンフィクション。毎日新聞の書評で取り上げられていたので、さっと読了。在日ベトナム人の話からはじまり、ウイグル自治区、上海、台湾と舞台は移っていく。日本の右派が、ウイグルや台湾の独立運動と関わりを持っているのはなぜなのか、と不思議に思っていたが、ただ反共の1点で繋がっているというだけなんですね。なるほど。頭でっかちにならず、現場を重視する著者のスタンスには好感が持てます。雑誌記者が長いらしく文章も読みやすかった。

  • ころりんぱ

    知らない事ばかり…ちゃんとわかるかな?と心配しながら読み始めたけど、すごく読みやすかった。こちらが勘違いしてる事、知らないであろうことを提示しつつ、歴史や内情を順序良く説明してくれるから、そういうことなのか!へぇー、ふむふむ…となる。最初に持った「境界の民」という言葉のイメージとは違う、今そこに生きている人間を伝えてくれる。自分の感覚を次々に覆される面白さが良い。これって中国の現体制や日本のフィクサーにまで切り込んでいて、結構危ないのでは?と、そういう事に縁遠い私はドキドキしながら読みました。

  • ピンガペンギン

    国民国家体制に同化できない境界の民を取材しありのままの姿を描いてみようとしたノンフィクション。元難民の女性やその優秀な息子に埼玉北越谷のベトナム寺南和寺(ベトナムは大乗仏教圏)で合ったり、関西の二世女子高校生に会ったり。大変教育熱心で、家族間の連帯心が強い。大学卒業後は、下の兄弟に仕送りを求めるなど。著者によると、日本人には見られない厳しさは保守的華僑などと共通するという。弱者、かわいそうな存在という見方はもはや当てはまらない。だが、雑誌やテレビでは一定の役を割り振られたようになりがちだという。

  • 姉勤

    かつてボート・ピープルと称されたベトナム難民と二世、中共の弾圧の国内外ウイグル人、活躍を求め大陸に渡った日本人、文革を生き残った中国人、政府に異を唱え国会を占拠した台湾の若者たち…読書前の彼らのイメージは、健気で恵まれない「弱者」で、機会があれば助力するにやぶさかでない感覚は、知らす知らず彼らよりも上位であるかのように錯覚する優越。その気持ち良さが、本作に登場する、自らの勝手なイメージを彼らに強要し、そしてイデオロギーや金儲けに利用する、「日本人」たちと大差ないと気付かされた。

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