基本情報
内容詳細
日本の閉鎖的な学会に失望し、祖国日本を捨て、家族と別れ、一人渡米した元キャリア官僚の研究者・田中俊彦。アメリカ・ニューイングランドで、大東亜戦争に勝ったのは実は日本だったという日本戦勝論を聞き、彼は捨てたはずの祖国日本に想いを馳せる。
目次 : 家族喪失/ アラスカ上空にて/ 美幌峠にて/ 一週間ぶりの帰宅/ 黒田先生との出会い/ 寒地研に呼び出されて/ ニューイングランドに着いて/ 米陸軍寒地研究所へ初出勤/ 研究のスタート/ 町の日本人達/ ニューイングランドの冬/ 実験設備の完成/ ワン博士との出会い/ ニューイングランドの春/ ニューイングランドに夏が来て/ コラール誕生日/ ニューイングランド二度目の秋/ ニューイングランド二度目の冬/ ワン博士との再会/ ニューイングランド二年目の夏/ 戦勝国は日本だった/ 石狩湾中性子爆弾投下シミュレーション/ 再び蛍に囲まれて/ 帰国
【著者紹介】
安濃豊 : 昭和26年12月8日札幌生れ。北海道大学農学部農業工学科卒業。農学博士(昭和61年、北大農学部より学位授与、博士論文はSNOWDRIFT MODELING AND ITS APPLICATION TO AGRICULTURE「農業施設の防雪風洞模型実験」)。総理府(現内閣府)技官として北海道開発庁(現国土交通省)に任官。昭和60年、米国陸軍寒地理工学研究所研究員、ニューハンプシャー州立大学土木工学科研究員。平成元年、アイオワ州立大学(Ames)航空宇宙工学科客員研究員(研究テーマは「火星表面における砂嵐の研究」)、米国土木工学会吹雪研究委員会委員。平成6年、NPO法人宗谷海峡に橋を架ける会代表。平成21年、ラヂオノスタルジア代表取締役、評論家、雪氷学者、ラジオパーソナリティー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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