TCP技術入門--信頼性を守る

安永遼真

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784297106232
ISBN 10 : 429710623X
フォーマット
出版社
発行年月
2019年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
262p;22

内容詳細

本書は、近年幅広い関心を集めているTCPにスポットを当て、長く役立つ基本と先端の研究動向を解説する入門書です。本書は「TCPの基礎」「輻輳制御」「最新動向」の三部構成。序盤ではコンピューターネットワークの基本、TCPの登場に至った歴史的経緯、TCPのプロトコル設計について説明します。中盤ではトラフィックが増え続けるなか、とくに重要な機能と言えるTCPの「輻輳制御」を取り上げます。その考え方と歴代の輻輳制御アルゴリズムを押さえた後、注目度が高まっているCUBICとBBRについてシミュレーションを交えて解説します。終盤では最新動向として、SG、自動運転、IoT、クラウド/データセンターなどの例を紹介します。

目次 : 第1章 TCP入門―通信の信頼性を保証する/ 第2章 TCP/IPの変遷―インターネットの普及とともに、進化するプロトコル/ 第3章 「図解で見えてくる」TCPとデータ転送―信頼性と効率の両立へ向けて/ 第4章 「押さえておきたい」プログラマーのための輻輳制御アルゴリズム―増え続ける通信量とネットワークの動き/ 第5章 CUBIC―3次関数でシンプルに問題解決する/ 第6章 BBR―スループットとRTTをモニタリングして、データ送出量を調節/ 第7章 TCPの最新動向―アプリケーションや通信環境が変われば、TCPも変わる

【著者紹介】
安永遼真 : 2011年東京大学工学部卒業、2013年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了、同年日本電信電話株式会社入社、2016年Nokia Bell Labs出向。おもにコンピューターネットワークの数理モデル化に関する研究に従事。2018年より都内マーケティング会社に勤務。現在は機械学習・統計解析を用いたマーケティング技術の研究に従事する

中山悠 : 2006年東京大学農学部卒業、2008年東京大学大学院新領域創成科学研究科自然環境学専攻修了、同年日本電信電話株式会社入社。2018年東京大学大学院情報理工学系研究科電子情報学専攻博士課程修了。博士(情報理工学)。現在、東京農工大学工学研究院・准教授。モバイルコンピューティング、低遅延ネットワーク、IoT等の研究に取り組む。平成29年度東京大学大学院情報理工学系研究科長賞等

丸田一輝 : 2006年九州大学工学部卒業、2008年九州大学大学院システム情報科学府知能システム学専攻修了、同年日本電信電話株式会社入社。2016年九州大学大学院システム情報科学府情報知能工学専攻博士後期課程修了。博士(工学)。2017年3月より千葉大学大学院工学研究院・助教。無線ネットワークにおける干渉低減技術の研究に従事。2017年度電子情報通信学会論文賞、RCS研究会最優秀貢献賞等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yshigeru さん

    半分くらいは輻輳制御についての解説。シミュレーションを通して様々な輻輳制御アルゴリズムについて解説してある。Tahoe, Reno, NewRenoはよく教科書に出てくるが、それ以外はCUBICの名前を知っているくらいだった。輻輳制御の方式もLoss Based, Delay Basedとあるらしいが、そういう区別も今まで気にしたことがなかった(パケットロスが起きたら輻輳では?くらいの気持ち)。40年ぶりにTCPの基本の仕様が改定されるというが、元々の設計がよかったからこんなに長い間使われたのだと思う。

  • じゅんぺい - 理工書読み さん

    4〜6章の輻輳制御は、linuxのコマンドに慣れていないと理解できない

  • momotaro98 さん

    TCP入門 というタイトル、確かに入門者向けであるが著者達が第一線でネットワークの研究をしていることがありありと伝わる。文章はきちんと誤解が無い記述。しかしちゃんと読みやすい文章で書かれている。実験による定量的な結果のグラフを使って説明しているので理解しやすかった。TCPの輻輳制御の話が本書のほぼ半分。輻輳制御は日々進歩し続けるネットワーク全体を考慮する仕組みなため制御手法も同様に進化し続けないといけないと知った。本書に従いネットワークシミュレータを実際に動かしたかったが私は断念してしまった。

  • ryo さん

    TCP技術のトレンドの変化がわかる。ネットワーク技術は積み重ねの上にできているので、最新の技術をスナップショット的に学んでも頭に入りづらい(なぜそういう仕様になっているか、がわかりにくい)。その意味で良書。シミュレータNS3を使った実践編もあり、知識と技術の両方が身につく。TCPに的を絞っているのだと思うが、個人的には本書の流れでSPDYやQUICも解説があったら嬉しかった。

  • 2級天使 さん

    輻輳制御の内容が7割、他は基礎知識や歴史敵同行とか。 サラッと2時間かからず読める分厚さだし読みやすい

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安永遼真

2011年東京大学工学部卒業、2013年東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻修了、同年日本電信電話株式会社入社、2016年Nokia Bell Labs出向。おもにコンピューターネットワークの数理モデル化に関する研究に従事。2018年より都内マーケティング会社に勤務。現在は機械学習・統計解析を

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