基本情報

内容詳細
ギリシア文学の嚆矢とも言うべきホメロスの『イリアス』において、ゼウスは「神々の父」としてオリュンポスの神々を圧倒的な力でその支配下においている。オリュンポス諸神はゼウスを頂点とする家父長的な支配構造のもとに統合され、ゼウスの権力は盤石なものと考えられていたようである。しかし、ミュケナイ時代の線文字B文書によれば、ゼウスが他の神々に勝る最上位の地位を得ていたという証拠は見いだせない。むしろ、そこで特権的な地位を確保しているようにみえるのはポセイドンである。ミュケナイ時代以後において、いかにしてゼウスは覇権を確立するに至ったのか。本書はその謎にせまる。
目次 : 序/ 第1章 女神テティスの権能/ 第2章 ヘレの黄金の鎖/ 第3章 兄弟神ゼウスとポセイドン/ 第4章 女神アテネの誕生/ 第5章 予知の神プロメテウス/ 第6章 ヘレの息子テュポン/ 第7章 デメテルとイアシオン/ 第8章 アプロディテの悲しみ/ 結び
【著者紹介】
安村典子 : 1945年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、ロンドン大学大学院博士課程修了。PhD(ロンドン大学)。元金沢大学教授。著作他、論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
ユーザーレビュー
読書メーターレビュー
人物・団体紹介
安村典子
1945年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、ロンドン大学大学院博士課程修了。PhD(ロンドン大学)。元金沢大学教授。著作他、論文多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
文芸 に関連する商品情報
-
村上春樹『街とその不確かな壁』待望の文庫化!4月23日発売 2023年に発売された長編が上下巻で待望の文庫化発売。村上春樹が封印してきた「物語」の扉が、いま開かれる。 |2025年03月19日 (水) 00:00
-
阿部智里 最新作『皇后の碧』5月29日発売 「八咫烏シリーズ」著者の新たなファンタジー。平和の裏に隠された真実とは。謎が謎を呼ぶ、新次元の精霊ファンタジア! |2025年03月17日 (月) 00:00
-
谷川俊太郎・中島みゆきによる精神のリレーの全記録 45年前の対話と最新の対話、及びこれまで二人が随筆で描いた「中島みゆきが描く谷川俊太郎」「谷川俊太郎が描く中島みゆき... |2025年03月12日 (水) 10:00
-
大木亜希子『マイ・ディア・キッチン』 『人生に詰んだ元アイドルは、赤の他人のおっさんと住む選択をした』『シナプス』の大木亜希子が贈る、人生が愛おしくなるお... |2025年02月12日 (水) 00:00
-
村上春樹と若手画家による瀟洒なアート・ブック『四月のある晴れた朝に10... 若手画家と短編の村上ワールドが心地よく響き合う美しい一冊。世界中で愛読される短編2編がこの一冊に。2月27日発売 |2025年02月10日 (月) 00:00
おすすめの商品
商品情報の修正
ログインのうえ、お気づきの点を入力フォームにご記入頂けますと幸いです。確認のうえ情報修正いたします。
このページの商品情報に・・・
