基本情報
内容詳細
文豪たちの香り高い文章を味わえる明治の傑作短編を収録した、児童向け日本文学全集の決定版。本巻には、主人公の心の動きを鮮やかに感じさせる安岡章太郎の「サアカスの馬」、吉行淳之介の「童謡」など8編を収録。
【著者紹介】
安岡章太郎 : 1920年5月30日、高知市帯屋町に生まれる。1941年慶應義塾大学文学部予科へ入学。級友と同人雑誌を出す。1951年「ガラスの靴」を「三田文学」に発表、北原武夫らに認められ、芥川賞候補作となる。1952年「宿題」「愛玩」を「文学界」に発表。「第三の新人」と呼ばれはじめる。1953年「ハウス・ガード」(「時事新報」に発表)で時事文学賞、「悪い仲間」(「群像」)、「陰気な愉しみ」(「新潮」)の二作で芥川賞を受ける。新人の「一二会」(のちに「構想の会」)が発足し、三浦朱門、吉行淳之介、奥野健男、遠藤周作らと会合をもつようになる。1967年『幕が下りてから』を講談社より刊行、毎日出版文化賞を受賞。1976年作家としての業績により芸術院賞を受賞。芸術院会員となる。1981年『流離譚』を新潮社より刊行、翌年日本文学大賞を受賞
吉行淳之介 : 1924年4月13日(戸籍は4月1日)、岡山市桶屋町生まれ。父は作家、母は美容家。1945年東京帝国大学英文科に入学。1947年第十四次「新思潮」同人となり、「星の降る夜の物語」を発表。大学を中退し、新太陽社に入社、記者生活を六年間送る。1952年「原色の街」(前年「世代」に発表)、「谷間」(「三田文学」)が続けて芥川賞候補となる。1954年「驟雨」(「文学界」)により芥川賞を受賞。「第三の新人」と呼ばれる。1970年『暗室』を講談社より刊行、谷崎潤一郎賞を受賞。1978年『夕暮まで』を新潮社より刊行、野間文芸賞を受賞。1979年作家としての業績に対し、芸術院賞を受賞。1994年7月26日、肝臓癌のため死去
遠藤周作 : 1923年3月27日、東京市巣鴨に生まれる。1943年三年の浪人生活ののち、慶應義塾大学文学部予科に入学。二年後、仏文科に。1950年フランス現代カトリック文学研究のためフランスに渡り、1953年まで滞在。1955年「白い人」を「近代文学」に発表、芥川賞を受賞。1958年『海と毒薬』を文藝春秋より刊行、新潮社文学賞、毎日出版文化賞を受賞。1966年『沈黙』を新潮社より刊行、谷崎潤一郎賞を受賞。1978年『イエスの生涯』により、国際ダグ・ハマーショルド賞受賞。『キリストの誕生』を新潮社より刊行、翌年読売文学賞を受賞。1979年芸術院賞を受賞。1980年『侍』を新潮社より刊行、野間文芸賞を受賞。1996年9月29日、肺炎による呼吸不全のため死去
阿川弘之 : 1920年12月24日、広島市白島九軒町土手通りに生まれる。1940年東京帝国大学文学部国文学科に入学。1942年大学の卒業期が半年繰りあげとなり卒業。1946年「年年歳歳」を「世界」に発表。1952年『春の城』を新潮社より刊行(翌年、読売文学賞を受賞)。1965年『山本五十六』を新潮社より刊行。翌年、新潮社文学賞を受賞。1970年日本ペンクラブ専務理事として、ソウルでひらかれた国際ペンクラブ大会に出席。1979年芸術院恩賜賞・芸術院賞を受賞。芸術院会員となる
小川国夫著 : 1927年12月21日、静岡県志太郡藤枝町(現、藤枝市)に生まれる。1950年東京大学文学部国文学科に入学。1953年「東海のほとり」(「木暮皓一」を雑誌発表の際、本多秋五が改題)を「近代文学」に発表。1965年島尾敏雄が、朝日新聞“一冊の本”欄で『アポロンの島』を激賞、作家として一挙に世に出る。1985年「逸民」を「新潮」に発表、翌年、川端康成文学賞を受賞。2008年4月8日、肺炎のため死去
北杜夫 : 1927年5月1日、東京市赤坂区青山南町五丁目(現、東京都港区南青山四丁目)に生まれる。1948年東北大学医学部に入学。1953年慶應義塾大学医学部神経科に助手として入局。「幽霊」を「文芸首都」に連載開始、翌年完結し自費出版。1958年水産庁調査船に船医として乗船(翌年帰国)。1960年「どくとるマンボウ航海記」を中央公論社より刊行、ベストセラーとなる。短編集「夜と霧の隅で」を新潮社より刊行、芥川賞を受賞。1964年「楡家の人びと」を新潮社より刊行、毎日出版文化賞を受賞。1966年躁鬱気質があらわれ、最初の躁病状態となる。以後、躁と鬱の状態を繰り返すことになる。1986年「輝ける蒼き空の下で」(第一部・第二部。新潮社刊)で日本文学大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Tadashi_N さん
読了日:2020/11/28
michel さん
読了日:2022/01/25
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読了日:2022/03/23
ルンブマ さん
読了日:2021/07/29
草枕 さん
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人物・団体紹介
安岡章太郎
1920(大正9)年、高知市生まれ。慶應義塾大学在学中に入営、結核を患う。53年「陰気な愉しみ」「悪い仲間」で芥川賞受賞。吉行淳之介、遠藤周作らとともに「第三の新人」と目された。60年『海辺の光景』で芸術選奨文部大臣賞・野間文芸賞、82年『流離譚』で日本文学大賞、91年「伯父の墓地」で川端康成文学賞
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