デビュー当時から、日本の東北地方に伝わる伝統音楽を基盤とした音作りを続け、その活動は20年に渡り続け、そして今後の活動にも目が離せないアーティスト、姫神。

2000年、空前のヒーリング・ブームの中、姫神の代表曲のうちの1曲、’神々の詩’が、100万枚のセールスを突破した大ヒット・コンピレーション、”Most Relaxing - Feel”に収録され、その楽曲に人気が沸騰し、過去にリリースされたベスト盤”森羅万象”が驚異的なベスト・セールスとなりました。

シンセサイザーを駆使し、伝統音楽と融合させた独特のサウンドと、どこか馴染み易いメロディーを作り出す、音楽への姿勢を変えることなく、新しいサウンドへの追求を続けています。そんな姫神の生い立ちから触れてみたいと思います。

姫神　本名：星吉昭　誕生日：1946年3月16日　出身：宮城県若柳

中学生の頃に音楽に目覚め、ピアノを習い始める。高校を卒業後、ジャズピアニストを目指すが、ピアノからオルガンへ傾倒してゆき、1971年にビクター電子オルガンコンクールでグランプリを受賞。以後、オルガンの講師として各地を巡り、東北地方への赴任をきっかけに、東北地方の伝統音楽へのめり込んでゆく。講師としてでなく、フリー・ミュージシャンとして音楽活動を再開、1980年に”姫神せんせいしょん”を結成し、翌年2月にデビュー・シングル曲”奥の細道”をリリース。

1982年には、セカンド・アルバム”遠野”、サード・アルバム”姫神”、映画”遠野物語”の音楽を担当し、イタリア・サレルノ国際音楽祭にて”遠野物語”がグランプリを受賞...と意欲的な活動をする。1983年には４作目”姫神伝説”をリリースし、1984年に”姫神センセーション”から”姫神”と名を変える。姫神と改名して、アルバム”まほろば”をリリース。そして1985年のNHK総合TV”ぐるっと海道三万キロ”の音楽を手がけ、そのテーマ曲で一躍脚光を集め、同年に”海道”をリリース、民放FM局「ゆく年くる年」の音楽を担当。

1986年「ムツゴロウとゆかいな仲間たち」の音楽を担当、７作目”北天幻想”をリリース。さらに、パリでの公演ではフランス人を圧巻させる。1987年、8作目”雪譜”をリリースし、前年に引き続いて「ゆく年くる年」の音楽を担当する。1988年、「ゆく年くる年」の音楽編として、9作目となる”時を見つめて”をリリース。1989年、テレビ朝日系「旅・ここが知りたい」のテーマ曲を担当、10作目”姫神　風土記”をリリースし、同時期に中野サンプラザでワンマンコンサートを実施し反響を呼ぶ。

1990年11作目”イーハトーヴォ日高見”をリリース、翌年にはコンサートを３回行い、1992年12作目”Zipangu姫神”をリリース、同年11月には、岩手日報文化賞を受賞。1993年、アルペン世界選手権開会式音楽総監督、演奏を担当し、4月から海外ツアーを開催、7月にはNHK大河ドラマ「炎立つ」の音楽を担当、11月に13作目”炎-Homura-”をリリース。1994年、オユンナとの楽曲’遠くへ行きたい’をシングル・リリース、14作目”東日流”をリリースし、中国公演も敢行。翌年1995年にはシンガポールへも進出し公演、15作目”マヨヒガ”リリース、岩手県、山形県でコンサートを実施。

1996年、香港芸術祭に出演、シングル’見上げれば、花びら’、16作目”風の縄文”をそれぞれリリース。青森、岐阜、岩手、宮城県でのコンサートも行う。1997年、TBS系「姫神が紡ぐ東北大陸」を放映、初のTVベスト盤”時を紡いで〜姫神TVセレクション”をリリース、岩手、東京、宮城、岩手、群馬、岩手、青森...とコンサートでめぐり、17作目”風の縄文II　久遠の空”をリリース。1998年、マキシシングル”神々の詩”、ベストアルバム”森羅万象”、18作目”縄文海流〜風の縄文III”をリリース。1999年3月、過去にリリースされていたオリジナルアルバムを完全収録したボックス・セット、19作目”Seed”をリリース。

2000年、”神々の詩”が、100万枚セールスを突破した大ヒット・ヒーリング・コンピレーション”Most Relaxing - Feel”に収録され、その姫神の楽曲は数多くの人を感動させる。TBS系「未来の瞳」のテーマ曲を担当し、4月にマキシ・シングルをリリース。11月には20作目”千年回廊”をリリース。9月には日本人初の試みとなった、エジプトのピラミッド前でのコンサートを敢行したり、11月にはブルガリアン・ヴォイスを取材（NHK-BS２「世界わが心の旅」）。

活動を追ってみると、毎年アルバムをリリースしながら、コンサート活動も頻繁に行い...と、とにかく活動的です。音楽への追求をし続ける姫神、今後もそのコンスタントな活動で私たちを楽しませてくれることでしょう。