朝鮮半島と日本の未来 集英社新書

姜尚中

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087211221
ISBN 10 : 4087211223
フォーマット
出版社
発行年月
2020年05月
日本
追加情報
:
256p;18

内容詳細

「これは、私の人生において最も大切な一冊なのだ」
朝鮮半島の統一はいつ実現するのか。
そして日本には何が起こるのか? 
政治学者・姜尚中の真価を問う、渾身の論考!


1950年の朝鮮戦争勃発から70年が経過した。
朝鮮半島においては、様々な場面で南北の分断体制の限界が露呈している。
加えて、2018年には歴史的な米朝首脳会談が実現するなど、統一への動きが着実に進みつつある。
一方で、日本ではいたずらに嫌韓感情を煽ったり、むやみに脅威論を並べ立てたりする偏った報道ばかりが目立ち、なかなか事態の本質は見えてこない。
しかし、二国間関係での感情的な対立にばかり目を向けていては、その背景で進行しつつある深い次元での構造的な変化を見逃してしまいかねない。

コロナウイルスのパンデミックが宣言され、いっそうの混迷を深めるかに見える世界情勢。
しかし、著者はこの未曾有の危機にこそ、むしろ冷静にポジティブな未来像を描き出そうとする。
分断と対立の歴史を乗り越え、朝鮮半島が統一を遂げる日は来るのだろうか。
そして、その動きに日本はどのように関わっていけばよいのだろうか?
「第一次核危機」以降の北東アジア四半世紀を丹念に総括しながら、一脈の光明を見据えて朝鮮半島と日本の進むべき道を探った、政治学者・姜尚中の真価を問う渾身の論考!


【目次】
はじめに
序章  危機には変化が必要だ
第一章 なぜ北朝鮮は崩壊しなかったのか
第二章 南北融和と「逆コース」の三〇年
第三章 「戦後最悪の日韓関係」への道筋
第四章 コリアン・エンドゲームの始まり
終章  朝鮮半島と日本の未来
おわりに
資料1 朝鮮半島と日本の未来について考えるための基本書
資料2 朝鮮半島と日本をめぐる重要諸宣言文


【著者略歴】
姜尚中(カン サンジュン)
1950年熊本県生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。鎮西学院学院長。熊本県立劇場理事長兼館長。
著書は累計100万部超のベストセラー『悩む力』とその続編『続・悩む力』『母の教え 10年後の「悩む力」』のほか、
『ナショナリズム』『姜尚中の政治学入門』『ニッポン・サバイバル』『増補版 日朝関係の克服』『在日』、
『リーダーは半歩前を歩け』『あなたは誰? 私はここにいる』『心の力』『悪の力』『漱石のことば』『維新の影』など多数。
小説作品に、いずれも累計30万部超の『母―オモニ―』『心』がある。

【著者紹介】
姜尚中 : 1950年生まれ。政治学者。東京大学名誉教授。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kawa さん

    朝鮮戦争勃発から70年。その間の統一・非核化等の動きを学者らしく丁寧に振り返りる。その上で、半島に新たな平和と秩序を形成する「コリアン・エンドゲーム」が始まったことを指摘し、その解決には、一挙的解決ではなく、相互主義、互恵主義に基づき漸進的な道を求めるべきと説く。問題が問題だけに仕方ないのだが、一般的・抽象的提言が目立つところが、やや肩すかし。

  • HH2020 さん

    ◎ 韓国とか朝鮮という言葉にわけもなく顔をしかめるひとが私の周りにも大勢いる。なんでそんなに嫌うのだろうといつも不思議に思う。話題に挙げることさえ憚られるような状態はどう考えてもよくない。互いに仲良くなるすべはないものか。姜尚中は良識のあるひとだ。本書は朝鮮半島が今に至る歴史と、日本、中国、アメリカを含めた現状を丁寧にかつ中立にひも解き、進むべき道を期待を込めて説く。かつて朝鮮半島は日本にとって恵みをもたらす「乳房」だったそうだが、今や「匕首」と揶揄されるそうだ。再び「乳房」となる日が来ることを願う。

  • Shin さん

    課題で読みました。朝鮮半島が韓国と北朝鮮に分断に至ってしまった背景や今後の展開などが解説されており、朝鮮半島の情勢の理解を深められたように思います。嫌韓を助長したり、一方的な価値観を押し付けたりするような内容ではなく、客観的に各国の立場が記述されているように感じたので、その点にも価値があると思いました。

  • A Y さん

    池上氏の本で勉強して挑んだが私にはちと難解語彙多々(泣)70年間、統一の機会と戦争の危機のやじろべえ。主導者交代や世論反発で何度も機会を逃してる?嫌韓と反日の負のスパイラルが平和的解決を遠ざける。拉致問題も急がば回れ。北の暴発や南北衝突で日本の我々も死ぬ危険がある。北は小動物か?日本の役割は何なのか理解し信念貫く首相を選ぶ、その動向に対する国民の理解も必要。他人を責めるのは簡単。過去と他人は変えられない。変えれるのは自分の未来。世界平和を口にするならまず価値観の違いや一人一人が歴史の歯車であると理解が必要

  • kokekko さん

    「外交」とは「相手と自分の言い分の両方をある程度実現させること」であり、つまり「妥協」であるという言葉を深くかみしめる。そんなふうに痛み分けで螺旋階段をどんどんのぼってゆけたらいいのに。切れ切れのニュースを見ているだけでは包括的にわからない近隣国との歴史を、ざーっと見せてくれる本だった。百年後、二百年後の地図にはどんな名前の国があるのだろう。

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人物・団体紹介

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姜尚中

1950年、熊本県熊本市に生まれる。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程修了。国際基督教大学准教授、東京大学大学院情報学環・学際情報学府教授、聖学院大学学長などを経て、東京大学名誉教授、東京理科大学特命教授。現在、熊本県立劇場理事長兼館長、鎮西学院学院長。専攻は政治学、政治思想史。テレビ・新聞・雑誌

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