農家女性の戦後史 日本農業新聞「女の階段」の五十年

姉歯曉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784875593416
ISBN 10 : 4875593414
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
追加情報
:
295p;20

内容詳細

農家の女性は解放されたか。『日本農業新聞』に、女性投稿欄「女の階段」が登場したのは1967年のことだった。それまでペンを手にすることもなかった女性たちが、胸に秘めていた「農家の嫁」の不条理を綴りはじめた。彼女たちの手記から読みとく、もうひとつの戦後史。

目次 : 第1章 農家女性にとっての「戦後」/ 第2章 公害と農薬被害の時代/ 第3章 戦後食糧増産体制のゆくえ/ 第4章 総合農政―転作奨励・減反の衝撃/ 第5章 農産物輸入自由化―切り捨てられていく農業と農家/ 第6章 農家女性を追い詰める「日本型福祉社会」

【著者紹介】
姉歯曉 : 1989年、國學院大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、駒澤大学経済学部教授、経済学博士(中央大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 刺繍好きの糸ちゃん さん

    1970年代に、平均血圧は男より女の方が高かった。しばらく前、世界で最も自殺率が高いのは中国人女性、という雑誌記事と見た気がする。で、本書の書評に、「高齢女性の自殺割合において、日本が世界で最も高い」という一文を読み、「日本人女性のクロニクル」と思い、読んだ。日本農業新聞に材を得た力作と思う。のほほんと都会で過ごしてきた我が家系からは、本書を読まねば知らなかった暮らしが描かれていたと思う。5年後、10年後に、さらに価値がおかれる書籍と思う(期待する)

  • どら猫さとっち さん

    日本農業新聞に掲載されている「女の階段」で、戦後の農業を生きた女性たちの生活から苦悩や社会批判、そして希望を綴った投稿を読み解く50年の声。農家に嫁いだ女性たちは、理不尽で謂れもないことに苦しみ、それでも投稿=書くことにで自分を出していった。その想いは、他の読者たちの心をつかみ、大きな支えとなった。その当時の投稿や、読者たちのインタビューも貴重。知っておきたい戦後史が、本書にある。

  • がんちゃん さん

    日本農業新聞に投稿した農家女性の声から戦後日本の農政と農家の実態、並びにその変遷が分かります。その中で思ったのは声をあげることの大切さです。タダ働きの上に過重労働を強いられてきた農家のお嫁さんたち。その現状を変えるためには声を上げるしかありません。もちろん、出る杭は打たれる閉鎖社会の日本では声を上げることすら異端視されてしまいがちです。しかし、それでも声を上げなければ何も変わらないということ。それは何も農家だけの話ではありません。変えていくのは誰でもない自分なんだということを痛感させてもらった本書でした。

  •   さん

    「農家女性の戦後史」という題だが、日本農業新聞の読者の声「女の階段」の投稿と投稿者へのインタビューを中心に据えており、どちらかというと副題の方が中心。投稿内容は、都市の給与労働者で男の私からしたらよくもここまで人権がないもんだ…と思えてしまうほどで、単純にそのような境遇が容認される社会がある(った)ことに恐怖する。農家の嫁とはかくも厳しいものだったか。丁度「サンドイッチ世代」として、境遇に苦しみつつ後世には同じ辛さを味わせたくないと苦悩する人たちの存在を、本という形で後世に残せたという意義はあるのだろう。

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姉歯曉

1989年、國學院大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。現在、駒澤大学経済学部教授、経済学博士(中央大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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