バブル経済事件の深層 岩波新書

奥山俊宏

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004317746
ISBN 10 : 4004317746
フォーマット
出版社
発行年月
2019年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
308p;18

内容詳細

平成の三〇年は、バブルの絶頂に始まり、その崩壊、その後始末に費やされた「失われた三〇年」だった。戦後日本の経済統治体制を突き崩し、金融システムを揺るがせ、大蔵省と検察がせめぎあった、その時代の重要事件を再検証する。「今だから正直に言えることがある」。新証言や未公開資料を発掘、事件の深奥へとわけ入る。

目次 : 第1章 尾上縫と日本興業銀行―産業金融の雄はなぜ大阪の女将に入れ込んだのか/ 第2章 高橋治則VS.特捜検察、日本長期信用銀行―公的資金による金融破綻処理第1号に選ばれた男の逆襲/ 第3章 大和銀行ニューヨーク支店事件―「大蔵省護送船団」統治システムの失墜/ 第4章 大蔵省と日本債券信用銀行の合作に検察の矛先―国策の変遷で逮捕された大蔵官僚・窪田弘の悲劇/ 終章 護送船団を支えた2つの権力の蜜月と衝突

【著者紹介】
奥山俊宏 : 朝日新聞編集委員。1966年、岡山県生まれ。1989年、東京大学工学部卒、朝日新聞社入社。福島支局、東京社会部、大阪社会部などを経て特別報道部。『秘密解除ロッキード事件―田中角栄はなぜアメリカに嫌われたのか』(岩波書店)で司馬遼太郎賞(2017年度)受賞。福島第一原発事故やパナマ文書の報道も含めた業績で日本記者クラブ賞(2018年度)受賞

村山治 : 1950年、徳島県生まれ。1973年、早稲田大学政経学部卒業後、毎日新聞社入社。91年、朝日新聞社入社。2017年から、フリージャーナリスト。金丸脱税事件(93年)、ゼネコン事件(93、94年)、大蔵汚職事件(98年)などバブル崩壊以降の政界事件、大型経済事件の報道にかかわった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    バブル経済当時の状況を銀行を中心にした記事をうまくまとめたものです。当時の新聞記者は本当によく内部までを分析したと感じています。それと比較すると今の記者の記事は忖度ばかりしてこの本に書かれてあるような熱気を感じさせるものはなくなってしまいました。今はなくなってしまった長銀3行の事件を中心として書かれていますがその根源は、住友銀行による収益第一主義がもととなっているのでしょう。コンプライアンスなんかない状況ですね。

  • skunk_c さん

    あの時代自分は働き盛りだったけど、景気に左右されない仕事だったもんで、どこか他人事な面はあった。もちろん崩壊した後の不景気は教え子の就職にもろに響いたけど。なのでこの本を読むと、動くお金の桁の大きさにため息が出る。特に4つのうち初めのふたつは個人が裁かれた事件でもあり、金銭感覚の違いについて行けない。一方友人に行員もキャリアもいるんで、彼らの世界のある種の恐ろしさも感じた。著者達の教訓を後に残すべきという意気込みは大切だが、肝心の当事者がきちんと総括しなければ、喉元過ぎた頃にまたえらいことになるのでは?

  • fwhd8325 さん

    バブルの時代を知らない世代は、羨ましいと言います。確かにこの失われた時代と言われる10年、20年はある意味不毛の時代だったと思います。バブル破綻後、日本経済は、品性を失ってしまったように思います。この期間に本来の能力を発揮できなかった方々には、安易に同情するとは言えませんが、この著書を読むと、浮かれていたバブルの裏側にあった怪談話のような恐怖を思い知ることになります、時代の中にいた者ですが、とても怖い時代だったと感じます。

  • クリママ さん

    バブルの崩壊の時代に起こった興銀、長銀、日債銀、大和銀行NY支店の事件について書かれたノンフィクション。私にとって、金融関係の仕事を退職後、子育てや家業忙しく、世の中のことについて空白だった時期に起きた事件。著者2人は新聞記者出身で、そのため新聞記事の延長のような文章だが、わかりやすく、そういうことが起きていたのかと理解することができた。しかし、この事件に関連し、かつての私の直属の上司(穏やかなとてもいい上司だった)が自殺したことについて触れられておらず、もっと見方を広げることができたのではとも思った。

  • ステビア さん

    こんなデタラメでバカな時代が本当にあったんだよなぁ。バブル崩壊後生まれとしては信じられないが。不適切な経営をしてきた企業群を何とか生き残らせようと国家が画策するのも、リバタリアンとしては到底承服できない。

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