山崎豊子と“男”たち 新潮選書

大澤真幸

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784106038075
ISBN 10 : 4106038072
フォーマット
出版社
発行年月
2017年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;20

内容詳細

『白い巨塔』『大地の子』『沈まぬ太陽』…。デビュー作から遺作まで、各作品を読み解きながら、また三島由紀夫、井上陽水、谷崎潤一郎、葉隠、松本清張、カント、三浦綾子、鶴見俊輔、更に半沢直樹とも比較しつつ、誰も気がつかなかった、「男たち」の秘密を明かす。戦後日本が解決出来ず、今に続く様々な難問を解く鍵は、「山崎文学」の中にあった!

目次 : 男を書いた女/ 彼女は、なぜ白い喪服を着たのか/ 勲章はどちらに渡されたのか/ 船場の四人姉妹の運命/ 最初のほんものの男は悪だった/ 男の定義/ 悪い「男」と罪のない「女」/ 不毛地帯の上で/ 祖国なき敗者/ 「大地の子」になる/ 太陽の光は遍く/ 反復による成熟/ 新たなる約束

【著者紹介】
大沢真幸 : 1958年、長野県松本市生まれ、社会学者。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得満期退学。社会学博士。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授を歴任。専門は理論社会学。2007年、『ナショナリズムの由来』で毎日出版文化賞を、2015年、『自由という牢獄―責任・公共性・資本主義』で河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ころこ さん

    本書では山崎豊子の作品から、日本の戦後における男とはどういった存在でいたのかを問うた評論です。山崎豊子の作品を全く読んでいなくても、取り上げられた全ての作品のプロットを丁寧に解説してくれていますし、筆の運びもゆっくりで、誰でも気軽についていくことが出来ます。著者の評論は随分前に数冊読み、最近短い雑誌や新書の論文を読んだ切りでしたが、本書から受ける印象はそれらと違い、随所にそれまでのまとめが入っており、多少読み飛ばしても介助してくれる丁寧さです。反面、今まで受けていた印象よりもずっと迂遠で、結論がどこに向か

  • kuppy さん

    日本にとって大きな転換点である明治維新、太平洋戦争を前者は大阪の船場の男女、後者は何らかの形で戦争と関わりそれぞれの敗戦を戦った<男>たちを描いた山崎豊子の文学論。大部分の国民が敗戦後、被害者の立場に転向し軍部に罪を全面的に擦り付けたことは保身等のため仕方なかったか。ゆえにそれにおもねることなく正義を貫いた<男>たちに一種のカタルシスのようなものを感じていたのかも。小学生の時に母の誕生日に「不毛地帯」一冊プレゼントしたことを思い出した、どんな本か何もわからず買ったが大ベストセラーだったからなのだろう。

  • 加藤晶也 さん

    山崎豊子の作品に登場する「男」の共通項や変遷を時代背景や山崎氏の問題意識などとともに読み解いていく評論。作品を読んでなくてもあらすじが紹介されてるので理解はできるが白い巨塔、華麗なる一族、戦争三部作あたりを読んでないとあまり理解できないんじゃないか、と。個人的には異論反論ありつつも納得感があり、久しぶりに改めて山崎作品読みたくなってしまった。

  • 加藤晶也 さん

    山崎豊子の作品に登場する「男」の共通項や変遷を時代背景や山崎氏の問題意識などとともに読み解いていく評論。作品を読んでなくてもあらすじが紹介されてるので理解はできるが白い巨塔、華麗なる一族、戦争三部作あたりを読んでないとあまり理解できないんじゃないか、と。個人的には異論反論ありつつも納得感があり、久しぶりに改めて山崎作品読みたくなってしまった。

  • 生魚 さん

    この本を読み進めるうちに、大澤真幸の時代に対する鋭敏な感覚と気迫溢れる筆致を、山崎豊子も持っているような気がし、その感覚と筆致とを味わいたく思い、「二つの祖国」第1巻を購入した。

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