女性はなぜ活躍できないのか

大沢真知子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784492223536
ISBN 10 : 4492223533
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
301p;20

内容詳細

総合職でも一般職でも働き続けられないのはなぜ?若い女性に専業主婦願望が強いといわれているのはなぜ?幹部候補生として採用した女性ほど辞めてしまうのはなぜ?日本企業で女性人材が育たない原因を明らかにするとともに、女性の活躍を推進してきた資生堂、大和証券、セブン&アイ・ホールディングス、ファーストリテイリングなどの取り組みも紹介。多様な人材活用を実現するための処方箋を提示する。

目次 : 第1章 高学歴女性が仕事を辞める本当の理由(高学歴女性が離職する本当の理由/ 日本の男女間賃金格差と統計的差別仮説 ほか)/ 第2章 少子化はなぜおきたのか(少子化はなぜおきたのか/ 日本の企業社会の子育てコスト ほか)/ 第3章 女性管理職はなぜ少ないのか(ダイバーシティ・マネジメント/ ジェンダー・ダーバーシティと企業業績 ほか)/ 第4章 静かな革命はおこせるか―ポジティブ・アクションの可能性を探る(アメリカにおいて女性の社会進出はなぜおきたのか/ 日本の男女雇用機会均等法の変化とその課題 ほか)/ 第5章 高まる経済リスクと将来不安の増大(非正規労働の増大はなぜおきたのか/ 日本の社会制度と格差社会の出現 ほか)/ 終章 まとめと政策提言

【著者紹介】
大沢真知子 : 日本女子大学人間社会学部現代社会学科教授。同大学現代女性キャリア研究所所長。南イリノイ大学大学院経済研究科博士課程修了。Ph.D.(経済学)。コロンビア大学社会科学センター研究員、シカゴ大学ヒューレット・フェロー、ミシガン大学ディアボーン校助教授、日本労働協会(現労働政策研究・研修機構)研究員、亜細亜大学助教授を経て、現職。専門は労働経済学。著書に『経済変化と女子労働』(日本経済評論社、1993、東京海上各務記念財団優秀図書賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • katoyann さん

    ジェンダー経済格差(性別賃金格差)が生じる要因を、企業の性差別的な雇用慣行に求め、分析した研究書。女性の離職要因は一般には出産が挙げられるが、初職離職の原因を追求していくと、「キャリアの発展性のない仕事」(19頁)を割り当てられ、就業継続意欲が下がることにその原因が求められるという。つまり、コース別採用人事が禁止されているにもかかわらず、未だに企業が女性に本人の能力や意欲に見合わない補助的な仕事を割り当てているために女性が離職していくのだとする。性差別により経済成長にブレーキがかかっている実態が分かる。

  • かんがく さん

    「女性は出産するから仕事を辞める」「女性が高学歴化したから少子化が進む」といった女性の側に責任を押し付けるような言説がおじさん社会においては蔓延っているが、実態はそうではなく、そのような偏見によって最初から女性にやりがいのある仕事をふらなかったり、休職や復職の制度を十分に用意しなかったりという企業の側に大きな問題があるということがわかった。

  • ジュリアンヌ さん

    データを見て現状を知っておくのは大事な作業だと改めて実感した。この本で新たに知ったのは、女性が活躍できない、しようと思わないのは、両立支援が整っていないからだけではなく、むしろ女性がやりがいのある仕事を出来ていないからだ、ということ。

  • koji さん

    今更と思いながら、やっぱり今の仕事と関係が深く手に取りました。よく言われるのは、家庭での男女の役割分担の平等です。両親共働きで、男女の家事分担が半々であれば前進するという意見は多いです。しかし高いハードルですね。逆説的ですが、私は意外と働く女性を「家庭でも活躍させること」が問題の解決の方法の一つと考えています。本書にもあるように、生産性向上や利益増加に結びついてこそ女性活躍が進展します。女性が家庭でも忙しい故、密度の高い仕事をして、男性の長時間労働を追いやり成果指標を変えること。これが目指すものでしょう。

  • Mc6ρ助 さん

    新資本主義が貧困を拡大する世界にあって、日本で女性が活躍できず格差が広がる原因はいろいろあるようだが、他国と比較して雇用慣行(長時間労働に伴う結婚・出産の機会コスト、同一労働同一賃金の原則の不徹底)、非正規労働者中にパート・アルバイトが多く、正社員への移行障壁が高いことが特徴だそうだ。『2013年において日本の貧困率は16.1%であり、・・・先進国のなかでは貧困率が高い。・・・さらに子供の貧困率を大人一人世帯と大人が二人以上の世帯で分けると、前者の数字が50.8%でOECD中もっとも高い。(p248)』

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

ビジネス・経済 に関連する商品情報

おすすめの商品