死者の奢り

大江健三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784163015002
ISBN 10 : 4163015000
フォーマット
出版社
発行年月
1987年03月
日本
追加情報
:
303p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • メタボン さん

    ☆☆☆☆ 文庫本に収録されていない「偽証の時」を読了。「死者の奢り」「飼育」「鳩」「奇妙な仕事」「人間の羊」「他人の足」もななめ読みして再確認。初期大江作品に共通する粘っこく、むんとした文体に強く惹かれた。細かい感情の揺れ、そして徒労の描写に、大江の天才性を感じる。この感性はすごい。

  • ナハチガル さん

    『死者の奢り』と『奇妙な仕事』は設定や構造が似ているけれども、他の五作品はそれぞれこれほど違うかというほどシチュエーションが異なっていながら、閉塞感と徒労感、グロテスクさといかがわしさ、偽善と羞恥と人間の嫌らしさを執拗に描いている点でまごうかたなく一人の作家の作品集であることが如実に示されていて圧倒される。そして冒頭のくったくのない、颯爽とした著者の写真の笑顔との乖離にも驚かされる。稀有な作家だったのだと、改めて思う。「そうとも、俺たちは《物》だ。しかも、かなり精巧にできた完全な《物》だ」。A+。

  • akarick777 さん

    古本市で初版本を手に入れて、喜びました。そしてついに、読みました。すごい文章だった。死と隣り合わせの時代。大江氏自身もずいぶん酷い目にあってきたんだろうな。苦しくなるけど、もっと知りたいとも思う。圧倒的な読後感でした。

  • とりぞう さん

    「僕は昨日の午後、アルコオル水槽に保存されている、解剖用體を處理する仕事のアルバイターを募集している掲示を見るとすぐ、醫學部の事務室へ出かけて行った」なんて話など。恥ずかしいはなし、ぼくは大学生になるまで(1984年)、大江健三郎を「ヒロシマ・ノート」の人だと思って、興味を持てずにいた。だけど友人の「好きな作家は大江健三郎」の言葉に影響され、結局大江健三郎を読みまくることとなった(レイン・ツリー以前まで)。彼のおかげでブレイクにはまることもできた。すごく好きな(除・後期)作家だ。

  • メトロ さん

    この時期の大江健三郎の「徒労」を描いた小説は大好き。疲れきり、困ったことはこの後も続く。そしてそれはこの後どれくらい続くかわからない・・・。ああ、若さって泥の中を進んで行くことみたいだ。

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人物・団体紹介

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大江健三郎

1935年1月31日〜2023年3月3日。愛媛県喜多郡大瀬村(現・内子町)生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。1958年「飼育」で芥川龍之介賞、’64年『個人的な体験』で新潮社文学賞、’67年『万延元年のフットボール』で谷崎潤一郎賞、’73年『洪水はわが魂に及び』で野間文芸賞、’83年『「雨の木」を聴

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